SSブログ

「画家と庭師とカンパーニュ」 [映画]

gakatoniwashitocampagne.jpg
〔2007年/フランス〕


40年ぶりに故郷に戻ってきた、
画家のダニエル・オートゥイユは、
荒れ果てた庭を手入れし、菜園にしようと、
庭師を募集する。


応募してきた男ジャン=ピエール・ダルッサンは、
オートゥイユの顔を見た途端、
「自分に見覚えはないか」と尋ねる。
二人は小学校時代の悪ガキ同士だったのだ。


旧交を温め合った2人は、
互いの人生を語り出す。


オートゥイユはパリで成功はしたが、
絵のモデルとの浮気を繰り返し、
妻から離婚を言い渡され、
娘とも上手くはいっていなかった。


一方ダルッサンは、長年勤めた国鉄を退職、
庭師をしながら、
家族と幸せな日々を送っている。


このままずっと友情を深め合うと思われた2人だったが、
ある悲しい出来事が起こる・・・。





人生のピークを過ぎた2人の男の物語。
まず小学校時代の2人のエピソードに笑った。
ある時彼らは、校長先生のパースデーケーキのローソクに爆竹を仕込み、
火を吹き消そうとした先生はクリームで真っ白、というシーンが描かれる。
その後ダルッサンは父親からベルトで殴られたと笑う。
先生は災難だけど、
好きだなぁ、男の子のそういう話。


仲良しだった2人の人生は、
その後、全く違うものになったけれど、
そんな事まるで関係なく、
2人は語り合う。
とにかくセリフが多い。
延々と喋り続ける2人。
フランス人ってみんなあんななのか。
それともこの2人が特別なのか(笑)。


お庭がとても綺麗。
手入れはされていなくても、
自然な感じに荒れていて、
汚いという感じはしない。
その中で作られた菜園は、
こぢんまりとしていて可愛い。


詳しくは書けないけれど、
ラスト、オートゥイユはダルッサンの願いを叶え、
またオートゥイユも、
ダルッサンから教わった人生の教訓(?)を生かす。
年を取るのも悪くない。


評価 ★★★☆☆

nice!(14)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画