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「エレンディラ」 [映画]

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〔1983年/メキシコ・ドイツ・フランス〕


エレンディラ(クラウディア・オハナ)。
14歳。


彼女は、彼女を家政婦のように扱う、
鬼のような祖母(イレーネ・パパス)と二人暮らし。
今夜も、様々な用事を言いつけられ、
返事はしたものの、
疲れ切って、眠ってしまう。


ところが、蝋燭の火がカーテンに燃え移り、
火事を出してしまい、
怒った祖母は、
償いの為だと、彼女に売春を強要。
初めての客は、村で商店を営む中年男。
以来、エレンディラと祖母の、
売春行脚が始まる・・・。





なんとも、有り得ない内容。
14歳の少女が、
砂漠に張ったテントで、客を取り、
それを仕切るのが、実の祖母。


祖母を演じるイレーネ・パパスが強烈。
見た目も怖いし、
全ては自分中心。
次の商売の場を求めて、旅する時も、
エレンディラを歩かせて、
自分は籠に乗って、ふんぞり返ってるよ。


エレンディラの若さと可愛さが、
男たちの間で大評判になって、
テントは連日、長蛇の列。
近所の売春宿は、閑古鳥が鳴く始末。


けれど、そんな内容でも、
エレンディラにそれほどの悲壮感がないんだな。
それどころか、
知り合った同じ年くらいの美しい少年、ユリシス(オリヴィエ・ウェーヘ)に、
自分から体を与えちゃったり。


南米の女は、そんな事では挫けないんだろう。
とにかく強い。


原作は、ノーベル文学賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの
中編小説。


評価 ★★★☆☆

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