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「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」 [映画]

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〔2004年/アメリカ〕


メキシコで生まれ育ったパス・ベガは、
夫に出ていかれ、
一人で娘を育てる真面目な女性。


娘の事を考え、ロスに移住したベガだが、
ヒスパニック系の人々が多く暮らす街で、
数年間仕事をしていた為、
英語は話せないままだった。
しかし、より高い報酬を求めて、一念発起し、メイドの仕事に就く.



仕事先のアダム・サンドラーとティア・レオーニ夫妻は裕福でフレンドリー、
ベガを温かく迎えるが、
内情は様々なものを抱えていた。
レオーニから、夏の間は、マリブビーチの別荘に住み込んでほしいと乞われ、
熟慮の末、娘シェルビー・ブルースと一緒なら、と承諾する。


初めてブルースに会ったレオーニは、
ブルースの可愛さ、利発さに驚き、
自分の娘以上に彼女を可愛がるが、
自分と他人の生活にきちん境界線を引くベガは、
時に、レオーニのやり方を非難するのだった。


意志の疎通をもっとしっかりしたいと思ったベガは、
英語の勉強を始め、
会話もできるようになった頃、
サンドラーとレオーニ夫妻に、
ある大きな事件が起こる・・・。





娘の事だけを考え、
娘の為に生きるパス・ベガが
大変魅力的に描かれている。


彼女は決してブレない、
強い意志と考え方の持ち主で、
アダム・サンドラーも、
心のどこかで彼女に惹かれていくが、
良識ある大人としての振る舞いは忘れない。


しかし、夫婦に問題が起き、
落ち込んだサンドラーは、
ベガと二人きりになった時、
空気が怪しくなるんだな。
詳しくは書かないけれど。


やっぱりこれは、
ベガとレオーニという
二人の母親をどう捉えるかという事なのでしょうね。
どちらが良いというのは簡単だけど、
育ちも環境も違う二人を比較する事は難しい。


それからレオーニと彼女の母親の関係も、
興味深く描かれている。
親は死ぬまで子供の心配をして生きてゆくんだなぁと、
その愛情の深さを思った。


評価 ★★★☆☆

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