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「眠狂四郎 魔性剣」 [映画]

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〔1965年/日本〕


ある雨の日、眠狂四郎(市川雷蔵)は、
傘で顔を隠した女から声を掛けられる。


「自分を買ってほしい」と言う女だが、
その言葉遣いや物腰から、
身分が高いと悟った狂四郎。
女に連れられ、彼女の閨に行くが、
女は面を付けた状態で、着物を脱ぎ始める。
面を付けた女と関係する気はないと、
金だけ渡して別れる狂四郎。


ところが翌日、大工の娘が少年を伴って、
狂四郎の家にやって来る。
昨日の女は自害し、
狂四郎に向けた遺書があると言う。
遺書には、渡した金が挟まれており、
女のプライドを傷つけてしまったと知った狂四郎は、
激しい後悔の念に襲われる。


さらに、娘の連れている少年は、
自害した女が面倒をみていた子、鶴松で、
岩代藩の城主の妾腹だという。
本妻の子でない鶴松は養子に出されたのだが、
世継ぎに恵まれない城主が、
鶴松を連れ戻しに来ると言うのだ。


勝手な城主のやり方に腹を立てた狂四郎は、
鶴松を匿うが、
見つかり、連れ去られる・・・。





シリーズ6作目。


いつもはクールで、
誰が死んでも心を動かさない狂四郎が、
たった一人の女が自害した事を気に病む様子が、
なんだか珍しい。


さらに、鶴松を匿ったり、
彼に、「これが侍だ、よく見ておけ」と、
敵との刀争いを見せるなど、
どこか父性本能に目覚めたような、その様子が、
可愛いと思ってしまった。


毎度毎度の事だけれど、
狂四郎を騙す手段は、
なぜに、いつも女?(笑)
彼はよほど女に弱いと思われているのか?


それから、今回は、
“黒ミサ”と呼ばれる、気持ちの悪い儀式があった。
女が生贄のようにされて、
人々が熱心に祈っている所に乗り込む狂四郎。
やっぱり女がらみ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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