SSブログ

「眠狂四郎 多情剣」 [映画]

nemuritajou.jpg
〔1966年/日本〕


呼び出しの手紙を受け取った眠狂四郎(市川雷蔵)は、
書かれた場所に出向く。
娼家が立ち並ぶその町で、
狂四郎は、客引きの男たちに取り囲まれ、
15歳の生娘を買わないかと言われる。


承知した狂四郎だが、
その娘、はるは、狂四郎を憎しみの目で見ていた。
彼女の父親は、侍に殺されたのだ。


そこへ刀を持った男たちが狂四郎に襲いかかってきた。
相手をなぎ倒した狂四郎は、
自分を狙う大物の正体は、
将軍家の娘、菊姫だと知る。


菊姫は、顔にある火傷の痕を能面で隠し、
淫蕩な遊びを繰り返す女で、
そんな彼女の仮面を
狂四郎が剥ぎ取った過去があり、
辱めを受けたと、
激しい憎悪に燃えているのだ。


菊姫は、あの手この手で狂四郎を狙い、
ついには、はるを拉致し、狂四郎をおびき出す・・・。





シリーズ第7作。


狂四郎を執拗に追い、
命を狙う菊姫だが、
実は彼女は、狂四郎に恋慕しているのではと、
家臣に指摘され、ハッとする場面がある。
愛と憎しみは紙一重という事か。
なかなか興味深い。


娼家に売られた15歳の少女を買戻し、
働き口まで見つけてやる狂四郎。
彼は色好みだが、
子供に手を出したりはしない。
そういった、どこか潔癖な所が彼の魅力なのね。


「円月殺法」の本当の意味が分かった。
(遅い?(笑))
敵の前で刀を回すのは、
相手の心を惑わせるというか、
ある種の催眠術のような効果があるのかと。
そういう理解でよろしいのだろうか。


評価 ★★★☆☆

nice!(19)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画