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「エレンディラ」 [映画]

Eréndira.jpg
〔1983年/メキシコ・ドイツ・フランス〕


エレンディラ(クラウディア・オハナ)。
14歳。


彼女は、彼女を家政婦のように扱う、
鬼のような祖母(イレーネ・パパス)と二人暮らし。
今夜も、様々な用事を言いつけられ、
返事はしたものの、
疲れ切って、眠ってしまう。


ところが、蝋燭の火がカーテンに燃え移り、
火事を出してしまい、
怒った祖母は、
償いの為だと、彼女に売春を強要。
初めての客は、村で商店を営む中年男。
以来、エレンディラと祖母の、
売春行脚が始まる・・・。





なんとも、有り得ない内容。
14歳の少女が、
砂漠に張ったテントで、客を取り、
それを仕切るのが、実の祖母。


祖母を演じるイレーネ・パパスが強烈。
見た目も怖いし、
全ては自分中心。
次の商売の場を求めて、旅する時も、
エレンディラを歩かせて、
自分は籠に乗って、ふんぞり返ってるよ。


エレンディラの若さと可愛さが、
男たちの間で大評判になって、
テントは連日、長蛇の列。
近所の売春宿は、閑古鳥が鳴く始末。


けれど、そんな内容でも、
エレンディラにそれほどの悲壮感がないんだな。
それどころか、
知り合った同じ年くらいの美しい少年、ユリシス(オリヴィエ・ウェーヘ)に、
自分から体を与えちゃったり。


南米の女は、そんな事では挫けないんだろう。
とにかく強い。


原作は、ノーベル文学賞作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの
中編小説。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

坊や

北野武が原作読んで「あまりにも面白くてぶったおれたね」と言ってました。 蜷川幸雄演出の舞台見ようかと思ってるうち終わっちゃいました。
エレンディラ役は、美波。祖母は瑳川哲朗、ウルセツ中川晃教。他
國村準。 観れば良かったなー。。




by 坊や (2011-08-15 10:50) 

inuneko

映画も原作もおもしろかったです。魔術的っていうか空気がこってりしてて。
by inuneko (2011-08-15 11:46) 

青山実花

坊やさん

そうなんですか!
北野武様が、そのような事を仰ってましたか。
(ファンのくせに知りませんでした)
これはもう、原作を読むしかないですね。

この映画の画像を検索したら、
映画より、蜷川さんの舞台の写真の方が多くヒットしました。
再演という事になればいいですね。

by 青山実花 (2011-08-16 16:20) 

青山実花

inunekoさん

原作、読まれてますか。
やはり南米独特の空気感があるのでしょうか。
私が今、地球上で一番行きたいのは南米です。
いつか夢を叶えたいです。
by 青山実花 (2011-08-16 16:25) 

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