SSブログ

「ルドandクルシ」 [映画]

Rudo&Cursi.jpg
〔2008年/メキシコ〕


メキシコの田舎のバナナ農場で働く兄弟、
ディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナル。


ある日、二人が地元のサッカーチームで試合をしていると、
偶然通りかかった男、ギレルモ・フランチェラに声を掛けられる。
フランチェラはサッカーのスカウトマンで、
二人には才能があるから、
どちらかをプロ球団に入れてやると言うのだ。


PKの結果、ベルナルが勝ち、
彼は首都メキシコシティに連れてゆかれ、
めきめき頭角を現す。
また、フランチェラは、ベルナルのライバルチームに
ゴールキーパーの空きができたからと、
ルナも呼び寄せ、
兄弟はまた一緒に暮らす事になる。


国民的スターになった二人。
ベルナルは、かねてからサッカー選手より歌手になりたいという夢を持っており、
CDデビューを果たす。
また、ルナは、田舎から妻子を呼び寄せ、
二人は着実に夢を叶えてゆく。


しかし、“好事魔多し”だ。
ベルナルは、田舎にいた頃から大ファンだった、
セクシーテレビタレント、ジェシカ・マスと
熱烈な恋愛関係になるが、彼女に振り回されっぱなしだし、
ルナはギャンブルとコカインにハマってゆく。


マスとの恋愛に破れたベルナルは、力を落とし、
次の試合で得点しなければ二軍降格を言い渡され、
ルナは、ギャンブルで作った借金を返す為に、
八百長をするしかなくなる。
運命のかかった試合は、
ベルナルとルナのチームの直接対決。
試合は接戦、兄弟対決に大興奮のスタジアム。
勝のはどちらなのか・・・。





別にガエル・ガルシア・ベルナルが出ているから褒めるわけではないが、
これは中々面白かった。
お気楽な中にある深刻さ、
深刻な中にあるお気楽さが、
上手く描かれていた、メキシコらしい映画だと思う。


スターになり、大金を手にした二人だけれど、
なんでつまらない事に金をつぎ込むかなぁ、と、
ケチで小心者の私は、
この手の映画を観ると、いつもそう思う。


特にガエル!
ビッチなセクシータレントに夢中になって、
車買ってやったり、指輪買ってやったり、
たかられ放題。
で、結局捨てられる大馬鹿野郎。
私ならガエルをもっと大切にするわ・・・って、
また、有り得ない妄想がはじまった私(笑)。


ガエルはスターになった途端、
髪を金髪に染めるのだけれど、
金髪になってみると、意外と普通のルックスな事に気が付いた。
彼は黒髪の方が絶対にいい。


題名の「ルドandクルシ」とは、
ルド=暴れん坊 →ディエゴ・ルナ。
クルシ=自惚れ屋 →ガエル・ガルシア・ベルナル。
劇中、観客が二人に付けたニックネームである。


評価 ★★★★☆