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「人のセックスを笑うな」 [映画]

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〔2008年/日本〕


美術学校に通う松山ケンイチは、
ひょんな事で知り合った女、永作博美が、
学校の臨時講師だった事を知る。


永作の奇妙な魅力に惹かれた松山は、
彼女の教室に出入りするうちに、
絵のモデルになってほしいと言われ、
彼女のアトリエに行く。
ところが、そこでヌードにされてしまい、
そのまま永作と関係する。


以来、二人は恋人同士のようになるが、
松山に片思いしている蒼井優は、
永作のような年上の女に松山が夢中になっている事に
ショックを隠しきれない。


ある日、松山は永作の自宅を突然訪問する。
応対に出た初老の男を、
永作の父親だと思い込んだ松山だったが、
彼女の口から、あれは夫だと知らされ驚く。


永作との付き合いをやめようと決めた松山だが、
思いは募る一方で、
見兼ねた蒼井は、
松山を連れ出し、観覧車の中で彼をどやしつける。


永作と再会した松山だったが、
その直後、永作は松山に告げずに学校を辞めてしまう・・・。





原作は、山崎ナオコーラの同名小説。
とても面白く読んでいたので、
映画も楽しみだった。
タイトルに、「笑うな」とあるが、
誰も、他人の恋愛に笑う描写はない。
みんな自分の恋に一生懸命だ。


年下の、可愛い男の子好きの女にとっては、
たまらない映画であろう。
(私もその一人(笑))。
蒼井優より、永作博美を選ぶ松山ケンイチ。
いくら松山が蒼井の気持ちに気付いていないとはいえ、
それは蒼井にとって、かなり残酷な選択だと思われる。


蒼井は、若さゆえの常識で、
永作と向き合う。
永作の方は、
「まぁまぁ、世の中、常識通りにはいかないよ」と
言いたいように私には思えた。
やっぱりそこは、大人。


永作博美が、「魔性の女」然としていない「魔性の女」というのが
面白い。
セクシーな下着をつけているわけでもないし、
豊満な体でもない。
タヌキのような童顔で松山とイチャつく。
年齢を言わなければ、
年上と言っても、ちょっとだけ?と思わされそうだ。


ただ、不満あり(笑)。
ラブシーンがあんまり綺麗じゃないんだな。
私には、そこが今一つ。
いくら永作が色気の無い女という設定でも、
その場面は、もう少し現実を離れて・・・
っていうのは、私の願望か(笑)。


それから、ダラダラと長い。
無駄な場面が多い。
もう少し、贅肉を削ぎ落として、
スッキリした内容にした方がいいように思える。


評価 ★★★☆☆

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