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「アンナ・カレーニナ」 [映画]

AnnaKareninaSophieMarceau.jpg
〔1997年/イギリス〕


都会の生活を嫌って、
農業をしているリョービン(アルフレッド・モリーナ)は、
荒涼とした原野で、何頭ものオオカミに追われていた。
彼は叫んだ。
「本当の愛を知らずに死ぬのは嫌だ」と。


それはリョービンの夢だった。
彼はその後、
貴族の娘・キティ(ミ ア・カーシュナー)に一目惚れし、求婚。
しかしキティは、将校ヴロンスキー(ショーン・ビーン)に恋しており、
彼の気持ちは受け入れられなかった。


そして、そのヴロンスキーは、
知り合ったばかりの人妻・アンナに夢中になっていた。
彼女の夫は高級官僚で、
美しいアンナは社交界でも花形だった。


人妻らしく、
ヴロンスキーの気持ちをやんわりと拒絶していたアンナだが、
夫にはない激しい情熱を持った彼に、
次第に惹かれてゆく。


2人の仲は夫にも知られる事となるが、
「神の前で誓った結婚を破綻させる事はできない」と、
離婚には応じてもらえない。


人妻という立場のまま家を出たアンナは、
再婚する事もできず、
最愛の息子にも会う事ができず、
苦悩する事になる・・・。





またまた、「アンナ・カレーニナ」。
しつこいね、私も(笑)。
この物語が特別好きというわけじゃないけど、
キーラ・ナイトレイ版を観た直後に、
上手くグレタ・ガルボ版が借りられたものだから、
勢いに乗って、
観られるものは全部観ちゃえって(笑)。


このソフィー・マルソー版は、
今まで観たのとは出だしが違っていて、
ちょっと戸惑った。
オオカミの追われているのは誰なのか、
なぜ追われているのか。
これが映画上の演出なのか、
小説により近いのかは分からないけれど。


今まで観た3つの「アンナ~」は、
ヴロンスキーが口ひげを生やしていて、
どこか軽薄な感じがしたけれど、
この映画の彼は口元スッキリで、
誠実そうなイメージ。


彼がアンナに恋する様子は、
他の映画より激しくて、
彼女を見つめる時は、
息も絶え絶え、
興奮で胸が上下しちゃってる。
「何もそこまで」って言いたくなるくらい(笑)。


終盤、
離婚が成立せず、
中途半端な立場の自分にイライラを募らせたアンナは、
ヴロンスキーの行動に疑心暗鬼になって、
ヒステリー気味になる。
ソフィー・マルソーの演技のせいもあるけれど、
不思議と彼女の気持ちに共感しちゃって。
そんな風に荒れたら、
男は余計に離れていくんだろうけど、
どうしようもないんだろうなぁって。


本作は、「アンナ~」の7回目の映画化だそうだ。
そんなに何度も作られるって、
やはり基本となる原作が凄いからなんでしょうね。
こんな風に制作順に観ていくと、
一周回って(笑)、もう一度キーラ・ナイトレイ版のを
観たくなってくる。


評価 ★★★☆☆

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