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「ヒッチコック」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


サスペンス映画の巨匠・アルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)は、
「北北西に進路を取れ」の
次回作を何にするかで悩んでいた。


そんな時、猟奇殺人犯・エド・ゲインをモデルにした小説、
「サイコ」を読み、これだ!と閃く。
しかし、その陰惨な内容や、
シャワーシーンなどがネックとなり、
映画会社も、映倫も、いい顔をしない。


「サイコ」に魅せられたヒッチコックは、
自費で制作する事を決意し、
自分の豪邸を担保にする事を、
妻・アルマ(ヘレン・ミレン)に伝える。


ヒロインのマリオン役のジャネット・リー(スカーレット・ヨハンソン)や、
ノーマン役・アンソニー・パーキンス(ジェームズ・ダーシー)は
順調に決まり、
撮影が始まったが・・・。





大好きなヒッチコック。
彼の沢山の作品の中でも、
私のベストワンである「サイコ」。
本作は、その「サイコ」がいかにして作られたかが描かれているという事で、
どんなものか楽しみだった。


けれど、まぁ、内容は想定の範囲を出ていなかった。
「サイコ」が作られた1960年頃は、
まだ、殺人のシーンも、
ヌードシーンも厳しかったというのは、
想像がつく。


ただ、トイレが映るのも駄目だとは知らなかった。
正確には、「駄目」ではないけれど、
「前代未聞だ」みたいな事を、
映倫の人から言われる。
そうなんだ、
今まで考えた事もなかったな。
これから古い映画を観る時は、
そのあたりも意識してみたい(笑)。


「サイコ」の撮影と並行して、
ヒッチコック夫妻の問題も描かれる。
夫妻は基本、仲は悪くないけれど、
ヒッチコックは妻が浮気をしているのではないかとの
疑念に取りつかれるのだ。


ただ、そのエピソードは必要だったのだろうか。
私個人としては、
ヒッチコックの夫婦関係にそれほどの興味が無い。
よほど激しいやり取りがあったならともかく、
あの程度なら、どこの夫婦にも起こりそうだ。


夫婦の問題を描く時間があるのなら、
別のヒッチコック作品のエピソードを描いてくれた方が、
良かったのに。


自分で確認する意味もあって、
ヒッチコックが生涯で何本の映画を作ったのだろうと、
調べてみた。
下に書く57本でいいのだろうか。
その中で私が未見なのは10本。
全制覇できるよう、頑張ります(笑)。


1.快楽の園 (未見)
2.山鷲 (未見)
3.下宿人
4.ダウンヒル (未見)
5.リング
6.ふしだらな女
7.農夫の妻
8.シャンパーニュ (未見)
9.マンクスマン
10.ヒッチコックのゆすり
11.ジュノーと孔雀
12.殺人!
13.エルストリー・コーリング (未見)
14.スキン・ゲーム (未見)
15.メアリー (未見)
16.第十七番
17.リッチ・アンド・ストレンジ
18.ウィンナー・ワルツ (未見)
19.暗殺者の家
20.三十九夜
21.間諜最後の日
22.サボタージュ
23.第3逃亡者
24.バルカン超特急
25.巌窟の野獣
26.レベッカ
27.海外特派員
28.スミス夫妻
29.断崖
30.逃走迷路
31.疑惑の影
32.救命艇
33.闇の逃避行 (未見)
34.マダガスカルの冒険 (未見)
35.白い恐怖
36.汚名
37.パラダイン夫人の恋
38.ロープ
39.山羊座のもとに
40.舞台恐怖症
41.見知らぬ乗客
42.私は告白する
43.ダイヤルMを廻せ!
44.裏窓
45.泥棒成金
46.ハリーの災難
47.知りすぎていた男
48.間違えられた男
49.めまい
50.北北西に進路を取れ
51.サイコ
52.鳥
53.マーニー
54.引き裂かれたカーテン
55.トパーズ
56.フレンジー
57.ファミリー・プロット


評価 ★★★☆☆

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