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「アンナ・カレーニナ」 [映画]

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〔2013年/イギリス〕


19世紀末。
政府高官・カレーニン(ジュード・ロウ)の妻・アンナ(キーラ・ナイトレー)は、
兄の浮気の揉め事を仲裁するため、
モスクワに出向く途中の列車の中で、
騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会い、
たちまち恋に落ちてしまう。


抑えようと思えど抑えきれぬ恋心に、
アンナの心は乱れ、
一度は家に戻るが、
舞踏会で再会した2人の気持ちは、
高まる一方だった。


夫は、妻の不貞に気付くが、
世間体が大事な彼は、
怒る事もなく、
このまま夫婦関係を継続していく事を望む。


やがてヴロンスキーの子を宿したアンナ。
出産後、家を出てヴロンスキーと暮らし始めた彼女だったが、
道ならぬ恋は、
破滅へと動き始めていた・・・。





ロシアの文豪・トルストイも、
こんなところで自作の粗筋を書かれたくはなかっただろう(笑)。


私が書くと、
重厚な内容も、
チープな三文小説みたいになってしまうよ(笑)。
本当は、もっともっと登場人物も多くて、
様々なエピソードがあるんだけど、
一応、メインである
アンナとヴロンスキーの恋愛部分だけ書いてみた。


女の浮気は、
男の浮気より何倍も外聞が悪いとは、
常々思っているけれど、
やっぱりこの映画もそんな内容。


ヴロンスキーとの関係が知られたアンナは、
社交界の人々から白い目で見られ、
針のむしろのような状態になってしまう場面がある。
アンナの陰口を叩く女たちの中には、
おそらく、適当に遊んでいる者だっていなくはないだろうけれど、
不倫が公になったかならないかの違いは大きい。


夫が世間体ばかり気にせず、
もっとアンナをしっかり愛してあげたら、
もう少し違った結末になっていた気もする。
愛の無い結婚は、
アンナも辛かっただろうと想像する。


もう少し前なら、
ヴロンスキーの役をジュード・ロウが演じても良かったのだろうが、
彼ももう40歳。
22歳のアーロン・テイラー=ジョンソンには勝てないという事ね。


アンナには夫との間に息子がいる。
この子は大変にアンナを慕っていて、
彼の存在はアンナの最大のウィークポイントと言える。
恋に暴走したいけれど、
息子を捨てる事はできない、と。
私にはそちらの気持ちの方が、
胸に痛かった。


今までに何度も映画化されている、
この文芸大作。
他の作品も観てみたい。
原作の方を検索してみたら、
岩波文庫で7巻まであった。
読破するのは私には無理・・・だと思う(笑)。


評価 ★★★☆☆

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