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「アンナ・カレニナ」 [映画]

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〔1948年/イギリス〕


政府高官の妻・アンナ(ヴィヴィアン・リー)は、
兄の浮気が原因で、
「家を出る」と息巻く兄嫁をなだめる為、
モスクワに出掛ける。


途中の列車で、
将校・ヴロンスキー(キーロン・ムーア)と知り合った彼女は、
彼の精悍な様子に惹かれる。


舞踏会で再会した2人は、
ダンスを踊りながら、
互いの気持ちを確認し合う。


兄嫁の妹・キティは、
ヴロンスキーに恋していたが、
ヴロンスキーは、彼女の事などまるで眼中になく、
それが原因で
キティは臥せってしまう。


2人の事が夫の耳に入り、
アンナは離婚を言い渡される。
さらに社交界でも、2人の噂はもちきりで、
オペラに出掛けた際は、
まるで針のむしろ状態であった・・・。





うわー、
ヴィヴィアン・リーよ、スカーレット・オハラよ!
という事で、
また観てしまった、「アンナ・カレーニナ」。
リーがアンナを演じていたなんて、
全然知らなかったし、
期待も高かった。


ただ、正直、
今まで観た3本の「アンナ~」の中で、
一番退屈だったかも。


一番不満なのが、
アンナと息子との関係。
この物語で、
アンナがヴロンスキーのもとへ簡単には走れずにいる、
一番大きな理由は息子だと思うのだけれど、
ガルボ版の息子が、
「ママ、ママ」とアンナに懐いているのに対して、
こちらの息子は、別に母を必要としている様子がない。


最初の登場シーンで、
彼は乳母とボードゲームか何かに興じてして、
アンナが部屋に入っても、あっちへ行けと言わんばかり。
現代で言うなら、コンピュータゲームに夢中で、
他の事など目に入らない男の子と同じ感じがして、
2人の間に、特に強い絆が感じられない。


やっぱりヴィヴィアン・リーは、
母性より恋愛のイメージなのだろうか。
別に意図してそういった風に作ったのではないだろうが。


それから、アンナが実に自分に都合よく行動している。
一度は家を捨てて、
ヴロンスキーの元へ走ったのに、
死産して体調が悪くなると、
また夫の家に帰って、看病してもらう。
そして具合が良くなると、
また出ていくという手前勝手っぷり。


原作がどうなっているのかは分からないけど、
なんだかなぁ。
他の作品より好きになれないアンナであった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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