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「ウルヴァリン SAMURAI」 [映画]

Wolverinesamurai.jpg
〔2013年/アメリカ〕


戦時中、長崎で、
原爆から1人の若者を救ったウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)。


時は流れ、現代。
カナダで暮らすローガンのもとへ、
若い女ユキオ(福島リラ)が現れる。
長崎で救った若い男・矢志田も今は年を取り、
死の床に臥せっている。
矢志田は、生きている間にローガンに会いたいと言うのだ。


ユキオに伴われて、
日本の矢志田の豪邸を訪ねたローガンだが、
矢志田は再会した直後に死ぬ。


大規模な葬儀が行われるが、
そこで、矢志田の孫・マリコ(TAO)が、
何者かに連れ去れそうになり、
ローガンは、彼女を守る為、
行動を共にするようになる・・・。





笑った~。
こういうの好き~。


ストーリーなんてどうでもいい。
日本の様子が有り得なくて、
笑わずにはいられなかった。


矢志田の豪邸に着いたウルヴァリンが、
無理矢理、風呂に入らされるんだけど、
湯船の横には、女が2人立っていて、
彼の体を、
なんとデッキブラシでこすって洗う(笑)。
最初から、その調子。


真田広之がしている剣道の稽古も凄い。
竹刀を持って、防具をつけていながら、
空中を何度も回転する。
初めて見た剣道の技(笑)。


矢志田の葬儀は、
景観からして、増上寺で行われたのだと思うけど、
さらわれそうになったマリコを庇って、
寺の外に出ると、
そこはなぜか、高田馬場(笑)。


で、敵から逃げて、
新幹線に飛び乗ったのが、上野駅(笑)。
途中、隠れたパチンコ屋は、
秋葉原らしい。


ローガンとヤクザの、
新幹線の屋根でのバトルも好き。
そういえば、
葬儀の場面に戻るけど、
用心棒みたいな人たちは、
みんな、普通に機関銃を持っていたわ(笑)。


忍者も多数出演。
あぁ、日本ってこんな国だったんだ(笑)。


でも、全然怒る気にはならない。
むしろ、こんな凄いシリーズで、
日本が舞台になるなんて嬉しくて。


評価 ★★★☆☆

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「あにいもうと」 [映画]

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〔1953年/日本〕


川ひとつ向こうは東京という町で暮らす赤座家。


父も昔は羽振りが良かったが、
今は落ちぶれ、酔ってはくだを巻く毎日。
母が駄菓子屋をして、日々の暮らしを立てている。


そんな赤座家に、
東京に働きに出ていた長女・もん(京マチ子)が帰ってくる。
もんは、学生と関係して妊娠しており、
その事で今、家族の気持ちは重い。


母と、もんの妹・さん(久我美子)は、
身重のもんを気遣うが、
もんの兄・伊之吉(森雅之)は、
これ以上はないというくらい、
もんを罵倒し、もんは家を飛び出してゆく。


さんには、製麺工場で働く恋人・鯛一(堀雄二)がいたが、
もんの妊娠が、
たちまち近所に知れ渡たったせいで、
結婚は許してもらえそうにもない。


数か月後、
もんのお腹の子の父親・小畑(船越英二)が、
赤座家に謝罪にやって来る。
金を差し出し、お腹の子の始末を頼む小畑に、
父は、もんが流産した事を告げる。


伊之助は、家から辞去する小畑の後をつけ、
ひとけの無い場所で、
彼に殴りかかり・・・。





室生犀星原作。
3度も映画化されているようだ。


タイトルは、「あにいもうと」とあるけれど、
これは家族の物語。
京マチ子が主役であろうが、
出番は思いの外少なく、
久我美子の方がエピソードも多い。


久我は、未婚で妊娠した姉のせいで、
自分の結婚まで駄目になってしまう、
清純な女の役がピッタリだった。


彼女の恋人は、
一度は家を捨て、
駆け落ち寸前までいくのだけれど、
ギリギリの所で、
久我は思い留まる。
「こんな形でなく、ちゃんと家族を説得してほしい」と。


でも、場面が変わると、
久我の思いは、
悲しい形で裏切られた事が分かる。
辛い場面だけど、
あんな覇気のない男、
結婚しなくて良かったのさ。


それから、やはり、
京マチ子の存在感は圧巻。
最初に登場した時は、
妊娠して捨てられた、
まだおぼこな娘という風情だった彼女が、
次に帰省するシーンでは、
すっかりやさぐれた女になっている。


演技とはいえ、
さすがは京マチ子。
こういった、いわく有の女を演じさせたら天下一品。
以前は、兄に罵倒されて泣いていた彼女が、
再度、罵倒された際は、
兄の言う事など、どこ吹く風といった強い女になっている。


しかし、兄のある一言が、
彼女の逆鱗に触れるんだな。
やっぱり彼女も女。
気持ちが痛いほど伝わる場面だった。


1976年にも、
秋吉久美子と草刈正雄で、
映画化されているようだけれど、
ビデオやDVDを検索してもヒットしなかった。
こちらもかなりの高評価のようだ。
名画座にでもかかったら観てみたいな。


評価 ★★★☆☆

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「その夜の侍」 [映画]

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〔2012年/日本〕


小さな町工場を営む堺雅人は、
5年前、妻・坂井真紀を轢き逃げで亡くした。


以来、彼の精神は不安定で、
笑う事も殆どない。
坂井の兄・新井浩文はそんな彼を心配し、
女性を紹介するなど、
なんとか立ち直らせようとするが、
堺の様子は変わらない。


坂井を轢いて逃げたのは、
チンピラ・山田孝之。
人の命を命とも思わない彼は、
坂井を轢いた瞬間も、
110番通報しようとした綾野剛を恫喝し、
走り去ったのだ。


その後、服役するが、
反省や後悔の気持ちはまるでなく、
日々、暴力三昧の生活をしている。


そんな山田の元に、
「お前を殺して俺も死ぬ。決行まで○日」という内容の、
手紙が毎日届くようになる。
殺人予告のカウントダウンに、
強がる様子を見せていた山田だが、
その日がくると、
じっとしておられず、
思わず外に飛び出し・・・。





観る前は、
私の好きそうな題材だなぁと
期待も大きかったけれど、
ちょっとイメージと違ってたといった感じ。


登場人物全員の気持ちが、
よく伝わってこない。
妻を亡くし、立ち直れない夫というのは分かるけれど、
それにしては、堺雅人が、
坂井真紀を心底愛していたと感じられる場面が一つも無い。
こういった映画は、
夫婦仲が良ければ良いほど、
生きている側の悲しみが伝わりやすいと思うのだけれど、
どうなんだろう。


新井浩文の気持ちもよく分からん。
死んだ妹の夫を心配する気持ちは分かるけど、
彼が現在、女と付き合える精神状態かどうかは、
見ていれば分かるじゃないか。
無理矢理、同僚女性を紹介したりするその様子に、
「なんでそこまでする?」という気持ちが拭えない。
最初は、何か他意があるのかとも思ったけど、
そのような事もなさそうだし。


そのお見合いの席で、堺が、
妻の下着をポケットだから出したりする演出も、
うーん・・・・・・。


一番不可解なのは、
山田孝之をとりまく人間。


同僚の田口トモロヲは、
山田に半殺しにされ、
灯油をかけられ、火を付けられそうになるという
目に遭ったにもかかわらず、
まだヘラヘラと山田と一緒にいる。


途中で出てくる谷村美月などは、
山田に財布を奪われ、
「返してほしかったら、そこのトイレに来い」と言われ、
田口に止められたにも関わらず、
引き寄せられるように行ってしまう。


新井も、
自分の墓まで掘られて、
そこに埋められそうになるんだけど、
それでも山田と関わろうとしたり。


しつこいけど、
ついに山田と対峙した堺もよく分からない。
包丁まで持ち出したってのに。
最後までよく分からない映画。


評価 ★★☆☆☆

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「許されざる者」 [映画]

yurusarezarumonowatanabeken.jpg
〔2013年/日本〕


明治時代。
江戸幕府が崩壊し、
かつて幕府軍の兵士として活躍していた、
通称“人斬り十兵衛”(渡辺謙)は、
今は北海道で、農業をしながら暮らしている。


妻を亡くし、2人の子供を育てながら、
酷寒の地で暮らすのは並大抵ではなく、
生活はどん底だ。


そんな十兵衛の所に、
かつて、共に戦った仲間・馬場金吾(柄本明)が現れる。


ある町の女郎屋で、
娼婦・なつめ(忽那汐里)が、
2人の男に顔を激しく斬り付けられ、
生涯残る傷を負わされたのだ。


女郎たちは金を出し合い、
2人の男に多額の懸賞金をかけたという。
その男たちを殺して、
懸賞金を貰うと、馬場は言う。


「自分は刀を封印した身」と、
一度は断った十兵衛だったが、
生活の苦しさに代えられず、
馬場と一緒に町に行く決心をする。


途中で、和人とアイヌ人のハーフ・五郎(柳楽優弥)が加わり、
町に入るが、
そこは、冷酷な警察官・大石(佐藤浩市)が牛耳っており・・・。





クリント・イーストウッドの、
名作西部劇のリメイク。


本作も健闘していたとは思うけれど、
オリジナルが凄いので、
見劣りするのは仕方ない事か。


ストーリーはほぼ同じ。
渡辺謙がイーストウッド、
柄本明がモーガン・フリーマン、
そして、
佐藤浩市がジーン・ハックマンの役を、
それぞれ演じている。


わたし的には、
佐藤浩市の役になんだか違和感を覚えちゃって。


オリジナルのジーン・ハックマンは、
良い人とは言い難いけれど、
完全なる悪人でもない。
「人は、善にも悪にもなれる、
 どちらか片方だけの人はいない」
という事が表現された、
素晴らしい作品だったと記憶している。


でも、この映画の佐藤浩市は、
なんだかもう憎らしいばっかりで。
もう少し、あと少し、何とかならなかったのかな。
ほんの微妙なニュアンスで、
物語の印象はずいぶん変わると思うのだけれど。


柳楽優弥が元気で良かった。
渡辺謙と柄本明という、
“枯れ”コンビに、
生気を与えてくれていた。


忽那汐里も、
顔を斬られる女郎という難しい役を、
きちんとこなしていた。
最初から最後まで、
顔に何箇所もの大きな傷をつけての演技。
彼女にとっては、
大きな役だったと思う。


小池栄子の、
女郎のリーダー格の役は、
頼りになる姐さんって感じで、好感が持てた。


評価 ★★★☆☆

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◆47都道府県 女ひとりで行ってみよう◆ [本]


47都道府県 女ひとりで行ってみよう

47都道府県 女ひとりで行ってみよう

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本


漫画家・益田ミリさんの、ユルーい旅行エッセイ。


タイトル通り、益田さんが一人で、
47都道府県の全てを旅行するという内容。


その都度の旅行で写真が載っているわけではないし、
名所旧跡に関する薀蓄が書かれているわけでもない。
それどころか、
「もうここへは二度と来ない気がする」などと、
正直というか、衒いがないというか、
とにかく、「とりあえず、行った」という事実だけに、
重きが置かれていて、
ある意味、気楽(笑)。


読んでいるうちに、
「自分は、今までどれくらいの県に行った事があるのだろう」と、
気になってくる。
益田さんは日帰りもカウントしているけれど、
私は「泊まった事がある」を条件に、
数えてみた。


たったの15県だった。
うーん、少ない。
北海道も、山陽も、山陰も、
四国も、九州も、沖縄にも行っていない。
東北も宮城県と福島県にしか行っていない。


私も益田さんの真似をして、
全県行ってみようかなぁと思うけれど、
益田さんのように、
毎月というわけにはいかない。
年に1度として、
1県ずつだったら、
あと32年もかかるじゃないか!(笑)


32年は、いくらなんでもかかりすぎ。
なので、隣り合わせの2~3県を、
1度の旅行で訪ねるようにすれば、
約15年。
それでも長いけど、32年よりはマシか。


1人旅と決めず、
身近な親しい人と行ってもいい。
条件は、必ずその県に泊まる事。


もし実行するとしたら、
手始めに、四国に行ってみたい。
四国に行くなら、4県全部を1度に周ってしまいたいから、
4泊5日の旅になる。
今年は無理として、
来年にでも行けたらいいのだけれど。


とりあえず、メモ代わりに、
行った県と行っていない県を書き出しておきます。


・行った事のある県

 宮城県
 福島県
 栃木県
 千葉県
 埼玉県
 東京都
 神奈川県
 静岡県
 愛知県
 岐阜県
 石川県
 滋賀県
 京都府
 奈良県
 大阪府


・行った事のない県

 北海道
 青森県
 岩手県
 秋田県
 山形県
 茨城県
 群馬県
 山梨県
 長野県
 三重県
 新潟県
 富山県
 福井県
 和歌山県
 兵庫県
 岡山県
 広島県
 鳥取県
 島根県
 山口県
 香川県
 愛媛県
 徳島県
 高知県
 福岡県
 佐賀県
 長崎県
 大分県
 熊本県
 宮崎県
 鹿児島県
 沖縄県

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