「REC レック」 [映画]
〔2007年/スペイン〕
ドキュメンタリー番組「眠らぬ町」の、
女性レポーター・アンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)の
今夜の取材対象は、消防署。
カメラマンを1人引き連れて出掛ける。
署内での取材を続けながら、
「緊急の電話が掛かってこないかな」などと軽口を叩いていると、
期待通り、出動要請が入る。
あるアパートで、老女が異様な悲鳴を上げているというのだ。
アパートに着いた署員とアンヘラたち、そして警察官が、
件の老女の部屋に入ると、
突然彼女が警察官の首に噛みつき、
顔の肉を食いちぎられる。
ロビーに集まっていた住人たちは、
この事態に騒然となり、
しかも、なぜか知らぬ間にアパートは封鎖され、
外には沢山の警察官がいるようだ。
その時、階上から消防士の1人が落ちてきて死ぬ。
さらに、老女に噛まれた警察官が
ゾンビとなって息を吹き返し、
住人達を襲い始める。
アンヘラは、その全ての状況をカメラに収めてゆくが・・・。
物語全編が、
ハンディカメラで映されたホラー映画。
でも特に、カメラの揺れで気分が悪くなる事はなかった。
それよりなにより、
突然わけも分からず、
国家機関によって自分が今いる建物が
封鎖されてしまう事の方が怖い。
理由が分かるならまだしも、
相手はドア越しに拡声器で叫ぶばかりで、
要領を得ない。
建物周辺の道路も封鎖されたようで、
これはただ事ではない事が分かるけど、
どうする事もできない。
しかも、建物内には、
いつゾンビに変身するかも分からない者がいるのよ。
危ないったりゃありゃしない(笑)。
ゾンビ映画には、
ゾンビになるまで○○秒とかって分かってる作品もあるけれど、
これは全く未知。
そのせいか、何度かビクッとなる。
それに、英語より聞きなれないスペイン語で、
複数の人がパニックになって叫ぶものだから、
ハリウッド映画とは違う気分にさせられる。
みんな、もっと落ち着きなよ、と思ったりもするけど、
あんな状況になったら、
やっぱり変になってしまうんだろうな。
続編を観れば、
話しがより理解できるらしい。
やっぱり観た方がいいんだろうなぁ。
評価 ★★★☆☆