「ボーダー」

〔2008年/アメリカ〕


ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノは、
コンビを組んで20年以上も経つ、ベテラン刑事。


最近、街では連続殺人事件が起こり、
目下2人は、その捜査に懸命になっている。


被害者の条件はどれも同じ。
法の目をくぐりながら悪事を働いたり、
犯人でありながら、裁判で無罪判決が言い渡されるなど、
悪人なのに、野放しになっている輩ばかりが、
狙われ、殺されるのだ。


捜査が進むにつれ、
警察署内では、ある疑惑が湧いてくる。
犯人は、警察官ではないかと。
そして、現場の状況から、
デ・ニーロが怪しいと誰もが思い始める。


そんなデ・ニーロを一人庇い続けるパチーノ。
その後も、殺人事件は起こり続け、
さらに、デ・ニーロの恋人までが襲われる。
新犯人は誰なのか・・・。





ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの共演は、
「ヒート」以来だそうで、
計算すると12年ぶりという事になる。


この2人が一緒というと、
どうしても刑事物になってしまうのであろうか。
「ヒート」が刑事物だったのだから、
もっと、まるで違う役でも良かったのに。
コメディとか(笑)。


2人の事は大好きだし、
同じ画面に一緒にいるところが見られるのは、
とても嬉しいんだけど、
やはり、大スターも寄る年波には勝てないようで、
2人が並んで椅子に座っている姿などは、
隠居したお爺さん同士が、
ちんまりとお茶を飲んでいるようにも見えなくもない。
（本当にごめんなさい）


何度も書くけれど、
私は2人の事が大好きだから、
決して馬鹿にしているわけではない。
自然にそう思ってしまったのだから、
仕方がない。


お話し自体も、そう大した事はないけれど、
犯人が誰なのかは、一応気になる。
途中から、なんとなく目星はつくのだけれど、
やっぱり自分の目で確認したいと言うか。


観終わってからウィキペディアを見たら、
アル・パチーノはこの映画で、
ラジー賞を取っているそうだ。
タイム誌では、2008年のワースト映画9位だったというし。
なんだかもう、意味もなく、
あはははは～と笑いたくなった。


評価　★★★☆☆