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「おしん」 [映画]

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〔2013年/日本〕


明治40年。
山形の豪雪地帯で生きる7歳のおしんは、
無口で頑固なお父さん(稲垣吾郎)、
おしんを心から愛してくれるお母さん(上戸彩)、
優しいおばあちゃん(吉村実子)、
そして兄弟たちと暮らす、
明るく元気な女の子。


おしん一家の生活は貧しく、
日々、食べる物にも事欠く有様。
おしんは口減らしの意味もあって、
村の材木屋に奉公に出る事が決まる。


奉公先での、
辛い仕事と、少ない食事に耐えるおしんだったが、
ある日、意地悪な女中頭・(岸本加代子)から、
盗みの疑いをかけられ、
ショックで店を飛び出す。


雪の中で倒れ、
死にかかったおしんだが、
脱走兵の俊作(満島真之介)に助けられ、
炭焼き小屋のおじさん(ガッツ石松)のねぐらで、
冬を越す事になる。


春になり、家に戻ったおしんを、
母は泣いて喜ぶが、
父は彼女を許さず、
また奉公に出される。
次に行った米問屋は待遇も良く、
楽しく働くおしんだったが、
おしんと年の近いお嬢様は、
彼女に辛く当たり・・・。





試写会で観た。


タダで観せていただいて、こう書くのもなんだけど、
平成のこの時代に、
なぜに今更「おしん」?と、
不思議な気持ち(笑)。


正直、試写会でなかったら、
観に行かなかったと思う。
TVで放映されたら観るかなってくらい。
稲垣ゴローさんがおしんの父親というのが、
ちょっと気になるから(笑)。


ドラマは観た事がないけれど、
年端のいかない少女が、
奉公先で辛い思いをしながら成長する、
というくらいの粗筋は知っている。
私は日本の古い時代を描いたお話も大好きなので、
そうつまらなくはなかった。


上戸彩演じる、おしんの母親が、
お腹に宿った子を流そうとして、
厳寒の中、川にしゃがみ込むシーンは、
やはり衝撃。
そういった堕胎方法があると、話しに聞いた事はあるけれど、
映像として観るのは辛いし、
演じた上戸さんも大変だっただろうなぁと思う。


おしんが奉公先で受ける意地悪というのは、
もちろん辛いけれど、
なんだか、どこかで観た事のあるような
エピソードばかりだったのも事実。
ドラマも同じ内容だったのだろうか。


一箇所、
おしんちゃん、学習しなよーと思わされる場面があって、
ちょっとイラっとした。
7歳の子供に、そこまで求めちゃいかんか。
結果的に、それは良い方に動くわけだし。
人間万事塞翁が馬。


劇場でいただいたチラシによると、
この、山形が舞台の映画で、
東北の復興に役立てば、との思いもあるようだ。


評価 ★★★☆☆

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