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「エリジウム」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


2154年。
地球は環境汚染で荒廃し、
富裕層の人々は、
“エリジウム”と呼ばれるスペースコロニーに移住していた。


“エリジウム”では、
あらゆる病気が治療でき、
争いごともなく、清潔で、
気候も温暖。
理想郷ともいえる場所。


一方、地球に残っている貧困層は、
酷い暮らしに甘んじながらも、
上空に薄っすらと見える“エリジウム”を眺めながら、
溜息をつく日々。


そんな貧困層の1人・マット・デイモンは、
孤児で前科者。
今は、工場で働いている。


ある日、彼は、
工場で大量の照射線を浴びてしまい、
余命5日と診断されてしまう。


あらゆる病気が治る“エリジウム”に行けば助かる。
彼は“エリジウム”潜入に向けて動き出す・・・。





「またか・・・」という思い。
前にも書いたけど、
ここの所、映画の中での近未来は、
富裕層と貧困層が完全に分かれたものが、
本当に多い。


「TIME」、「トータル・リコール」、「ハンガーゲーム」、
そして、未見だけれど、
現在公開中の、
「アップサイドダウン」も、
そういった内容らしい。


そうなると、
自分は一体どちら側の人間なのかが気になるわ(笑)。
富裕層では絶対にないけれど、
貧困層というほどでもないしなぁ。
でも、“エリジウム”に行けるのは、
ほんの一握りのようだから、
やっぱり地球残留組だな(笑)。


でも、“エリジウム”ってそんなにいい場所なのか?
この世の楽園か?
治安がいい事だけは素晴らしいけど、
それ以外は、そう羨ましいとも思わない。
まぁ、観客にそう感じさせるように、
作られているんだろうけど。


あらゆる病気が、
医療ポッドに横たわるだけで治るんだけど、
じゃあ、ここにおける死は、
事故による即死か、
老衰しかないという事?
だって、手榴弾で顔が半分以上、
ぐちゃぐちゃになっても、
このポッドに入ると、
何事も無かったように治るのよ。


じゃあじゃあ、
たとえば、加齢による認知症などの、
脳や精神の病気も治せるって事?
いくら長生きしたって、
そのような症状が表れたら、
自分が辛いもん・・・
・・・・・・って、
そんな事、ここで聞いたって、
分からないけどさ(笑)。


マット・デイモンが“エリジウム”に行くのに、
頭蓋骨に直接、何かの装置を取り付ける。
他の映画でも、
そういった場面を観た事はあるけど、
その度に、「どひゃ~!」と思う(笑)。


ジョディ・フォスターが、
“エリジウム”の高官役を、
全く可愛げのない形相で演じておった(笑)。
大好きな女優さんだけど、
この役は好かん。


評価 ★★★☆☆

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