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「人生はビギナーズ」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


「私はゲイだ。これからは自分の人生を生きたい」。
44年間連れ添った妻に死なれ、
自身も癌の宣告を受けたクリストファー・プラマーは、
息子・ユアン・マクレガーに、上記の宣言をする。


それから父は人生を謳歌し始める。
ゲイクラブに入り、恋人を作り、
失った時間を取り戻すかのように。


しかし、マクレガーの心情は複雑だ。
ゲイの父親と結婚した母の気持ち、
そんな2人の間に生まれた自分・・・。


父が亡くなり、
内気な彼は、ますます自分の殻に閉じこもるが、
友人に連れ出されたパーティで、
メラニー・ロランと知り合い、
恋に落ちる。


しかし、最初はとても上手くいっていた2人だが、
マクレガーは、大きな理由もなく、
別れを宣言してしまう。
再び一人になった彼は・・・。





なんとなく観る前は、
父親のゲイ宣言に、お騒ぎになる家族のお話かと、
勝手に想像していたのだが、
そのようなドタバタは無く、
各人の人生を振り返るような内容。


父親がゲイだという事を母親は知っていたのか、
それが知りたかったが、
彼女は、「私が治してあげる」と父に言ったという。


当時、ゲイは病気だと考えられており、
治癒可能だと医者も、若かった父に診断している。
もちろんそれは間違いで、
父は、そして母も、
不自然な関係に悩んできた。
ユアン・マクレガーは、
父母がどこかギクシャクしている事を感じてはいたが、
父の宣言により、初めて理由が分かったというわけだ。


しかし息子に宣言して吹っ切れたのか、
父親はとても生き生きとしていて、
アクティブだ。
マクレガーの方がよほどネガティブで、
アートデザイナーの彼が作るメッセージTシャツも、
暗い言葉が並ぶ。


ゲイに限らず、
ある程度の年齢を超えたら、
自分の好きに生きたいって気持ちは、
とてもよく解る。
「今まで頑張ってきたんだから、ここらで好きにさせてくれー」って(笑)。
もちろんそう思う人は多くても、
中々そうできない現実もあるんだろうけど。


評価 ★★★☆☆

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