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「ドラゴン・タトゥーの女」 [映画]

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〔2012年/アメリカ〕


雑誌「ミレニアム」の編集者・ミカエル・プロムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、
ある実業家の不正を記事にするが、
逆に、名誉毀損で訴えられ、
敗訴となってしまう。


そんな彼に、大企業の会長・ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)から、
仕事の依頼が来る。
それは、40年前に亡くなった姪のハリエットを殺した犯人を
捜してほしいと言うのものだった。


調査を開始したミカエルだが、
曲者揃いのヴァンゲル一族に苦戦していた。
そこで、弁護士から一人の女を紹介される。
顔中ピアスだらけ、
背中には大きなドラゴンのタトゥーの入った、
リスベット・サランデル(ルーニー・マーラー)という女を。


不健康そうな彼女は、
何か曰くがありそうだが、
ミカエルと気が合い、
早速、天才的なパソコン能力を発揮し、
ミカエルを助ける。
犯人は見つかるのか・・・。





先日観た、「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の、
ハリウッドリメイク版。


とてもスタイリッシュ。
オープニングからやられてしまう。
オリジナルの泥臭い感じ(良い意味です)に反して、
さすがに観客の心を熟知している、
ハリウッドという感じがする。


ただ、こちらをいきなり観たら、
ストーリーが完全に理解できただろうかと、
それが気になった。
今思えば、
オリジナルは、とても説明が丁寧だったのだな、と。


俳優陣には何も不満は無し。
まずはダニエル・クレイグ。
裁判に負けて傷心の男が、
次の仕事にありついて、
淡々とそれをこなすという演技が、とても良かった。
007みたいに超人でもなく、
普通のおじさんなんだけど、
やっぱり素敵。


ルーニー・マーラにもビックリ。
彼女は「ソーシャル・ネットワーク」で、
とても清楚なイメージの子だったのに、
この映画では、
クレイグとの過激なベッドシーンも、
ヌードも、
激しいセクハラも、
同性愛の場面も厭わない。
オリジナルのノオミ・ラパスよりちょっと可愛いかなと思うけど、
全く遜色ないように感じる。


一つだけ、後見人への仕返しは、
オリジナルの方がより過激に感じた。
やっている事は殆ど同じなんだけど、
なんか、ハリウッドの方が「ユルい」というか。
どこがどうとは言えないのだけれど。


犯人を追い詰めた後の、
その後のリスベットの心の有り様も、
オリジナルの方が断然いい。
ハリウッド版だと、スッキリしすぎちゃってて。


ラストは賛否あるようだ。
ハリウッド版はちょっと甘かったかな。


評価 ★★★★☆

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