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「男と男の生きる街」 [映画]

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〔1962年/日本〕


大阪の西成で、
画家の朝倉が殺害される。
新聞記者の岩崎(石原裕次郎)は、
すぐ取材に飛び出す。


刑事・北川(加藤武)が
現場から出てきた男を逮捕し、
事件は解決したかに思えたが、
岩崎は、なぜか釈然としない思いが残る。


岩崎は、
現場の野次馬の中にいた、
千野冴子(渡辺美佐子)が気になる。
取材を続けるうちに、
朝倉と冴子が一緒に写った写真がある事を知る。


パリに住んでいた朝倉が、
帰国の時、乗っていた船・広洋丸の名を聞き、
岩崎はハッとする。


刑事だった岩崎の父は、
広洋丸の密輸疑惑を追っている最中、
まだ若かった北川に、
誤って射殺されたのだ。
しかも、岩崎の姉・恵美(南田洋子)は、
北川を愛し、
結婚すると言い出す・・・。





現在、神保町シアターでは、
芦川いづみさんの特集が組まれており、
12本の映画が上映される。


そのうち6本が未見なのだけれど、
時間が許す限り、
6本全部を観たい。
何とかなるかなぁ。
で、これは、そのうちの1本。


芦川さんは日活の女優さんだから、
自ずと石原裕次郎さんとの共演が多い。
そうなると、
当然、裕次郎さんをいかにカッコよく撮るかに
重きがおかれると思うので、
芦川さんは、そこまで大事にされてはいない(気がする)。
この映画も、
殺された画家の妹役で、
それほど重要な役どころではなかった。


タイトルの、「男と男」というのは、
裕次郎さんと、
彼の父を誤って射殺したという、
刑事を演じる、加藤武さん。


加藤さんといえば、
私の中では、横溝正史の映画で、
いつも警部役を演じているイメージが強いのだけれど、
この映画の彼は、
まだとっても若い。


それに、結構シャープなお顔立ちで、
もしかしたら、
裕次郎さんよりイケメンかも(笑)。


裕次郎さんは新聞記者だというのに、
刑事より刑事らしく、
事件を捜査する。
ラストなんか、
悪党に捕まって、
命まで危なくなっちゃってるし(笑)。


やっぱり最後まで「カッコいい男」扱いされるのは、
裕次郎さんだった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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