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「男じゃないか 闘志満々」 [映画]

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〔1973年/日本〕


町田武夫(森田健作)は、
剣道の師範をしている父・国松(フランキー堺)に反抗し、
一流の剣道の腕を持ちながら、
大学ではボクシング部に所属している。


国松は、行きつけの小料理屋の女将・キク(河内桃子)の店で、
踊りの師匠の静香(鳳八千代)に一目惚れしてしまい、
どうにか近付きになれないかと、願うようになる。


武夫の兄で、画家の清(沖雅也)は、
ある日、日本舞踊の師匠・由紀(新藤恵美)と出会い、
その美しさに心奪われる。
ところが、別の日、
武夫も、偶然出会った由紀に強く心惹かれる。
兄弟は、
同じ女を愛しているとは知らぬまま、
互いの恋の相談をするようになる。


ところが、この由紀が、
実は静香の娘という事が分かる。
話は、親子、兄弟、友達が入り乱れて、
大混乱(笑)。


武夫の大学の剣道部は、
どうしても試合に武夫に出てほしく、
様々画策し、
武夫は、試合に臨むことになる・・・。





今、世間では、
沖雅也ブームが起こっているらしく(ほんと?(笑))、
先日、何本かお借りしたビデオの中に、
沖さん出演のこの映画があったので、
早速観てみた。


なんというか、
2時間ドラマを、
物凄い豪華な出演陣で見せてもらった感じ(笑)。


話はもう、めちゃくちゃ。
剣道馬鹿(すみません(笑))な心を、
親への反抗心から封印する森田健作と、
そんな森田を苦々しく思うフランキー堺とが
メインなわけだけれど、


そのフランキー堺、
剣道の師範だというのに、
女に惚れて、
見合いを頼み込むなど、
およそ、その職業には似つかわしくない振る舞い。
実は彼、過去にも、女問題で揉めた事があるらしい(笑)。
いや、私はそういった人を悪いとは言っていないし、
むしろ好ましく思う。
武道をしている人間は健全だ、なんて、
実際は有り得ない話だし。


出てくる人間が、
全て、偶然誰かの知り合いというのも笑える。
この映画の世界には、
人間は20人くらいしかいないのね(笑)。


極めつけは、
森田健作と沖雅也の兄弟が、
同じ女に惚れてしまう場面。
そんな偶然って、一体どんな確率なんでしょ(笑)。
しかも、沖さんは、
森田健作のアドバイス通りに事を運び、
ついに、彼女をモノにしてしまうという(笑)。
コメディ映画の王道ね。


森昌子が、
河内桃子の娘役で出てきて、
いきなり歌い始めるシーンがある。
鼻歌なんてものじゃないのよ、
本格的によ(笑)。
ほんの数分の出番なのに、
ものすごい力の入れよう。
当時、いかに彼女を売り出そうとしていたか、
分かるような内容。


そうかと思えば、
フランキー堺が、
ホステスの家に行って、
ベッドに倒れ込むシーンもある。
(そうなるには事情があるのだが)
(その後登場する美人局が東八郎)
一体、どのあたりの年齢層をターゲットにしてるんだか、
よく分からない映画であった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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