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「ブルックリン」 [映画]

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〔2015年/アイルランド〕


1950年代。
エイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、
アイルランドで、
母と姉と3人で暮らしている女の子。
日々の生活に閉塞感を感じる彼女は、
アメリカに移住しようと決め、それを実行する。


船でニューヨークのブルックリンに渡ったエイリシュは、
寮生活をしながら、
高級デパートで、
売り子として働くようになる。


仕事に悩み、
ホームシックになったエイリシュだったが、
ある日、ダンスパーティで、
イタリア系の青年・トニー(エモリー・コーエン)と
出会って恋に落ち、
灰色だった日々が、
少しずつ、バラ色に変わってゆく。


ところが、ある日、
姉が突然死亡したとの連絡が入る。
葬儀に参列するため、
アイルランドに帰郷するエイリシュに、
トニーは、
「僕と結婚してから、帰ってほしい」と言い、
2人で結婚届を出しに行く。


アイルランドに帰ると、
友人の結婚式やら、何やらで、
エイリシュは、なかなかアメリカに帰れずに・・・。





アイルランドからアメリカに渡った女の子の
成長と、
迷いを描いた映画。


まず、船に乗って、
アメリカに着いた時の、
入国審査がとっても興味深い。


どうやら、アメリカに入れるかどうかは、
その時の態度や、
病気の有無で、
決まるらしいんだけど、


移民問題や、不法入国者の問題でうるさい、
今のアメリカからすると、
たったそれだけで
アメリカの国民になれるなんて、
夢のよう(笑)。


エイリシュは、完全にアイルランドを失ったわけではないので、
「何かあれば、とりあえず帰れる故郷がある」という思いが、
彼女にも、観る者にも、どこかにあるような気がして、
この映画の印象を、
そこまで過酷なものにはしていない。
(以前観た、「エヴァの告白」はもっとずっとシリアスだった。
 http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2014-02-19


その後、アメリカで、
デパートのお勤めして、
怖い女上司に叱られて、
ホームシックになってしまうエイリシュだけれど、
恋をした途端、
目の前がパーッと明るくなった感じ(笑)。


接客まで、
とても上手くなって、
上司に褒められたくらい。
上手くいっている恋は、
人を明るくさせる。
成就しそうにもない恋の場合は、
人を落ち込ませるけど(笑)。


そして、姉の死と、帰郷。


この帰郷の場面が、
賛否が分かれるようなのだけれど、


私は、あるブロガーさんの感想を読ませていただいて、
「そうか、それでいいんだ、
 そういう考え方もあるんだ。
 私も頑張ろう」と
すごく勇気づけられた。
まぁ、自分に都合のいい考えをチョイスしてるだけなのは、
自分でも分かってるんだけれども。


評価 ★★★☆☆

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