「10 クローバフィールド・レーン」 [映画]

〔2016年/アメリカ〕
同棲相手との別れを決め、
家を出たミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、
山道を運転中、
事故を起こしてしまう。
気が付くと、
地下室のような部屋に寝かされ、
手錠で繋がれており、驚く。
そこへ、巨漢の中年男・ハワード(ジョン・グッドマン)が入ってきて、
食べ物を置いてゆく。
監禁されたのだ。
何とかして逃げ出さなければ。
しかし、ハワードは意外な事を言う。
「自分は君を救ったのだ」と。
その家には、
他にもう一人若い男・エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)がおり、
3人は奇妙な共同生活を始める。
果たしてハワードは善人なのか、異常者なのか・・・。
2008年に公開された、
「クローバーフィールド HAKAISHA」は、
個人的に、それほど面白いとは思わなかったけれど、
これは、とても気に入った。
「クローバー~」が、
マンハッタンを舞台にした、
屋外の様子を描いた映画だとしたら、
こちらは、
狭い空間での密室劇。
この2つの話に、
接点は何もないけれど、
ラストに、そういう事か、と分かる仕組み。
詳しい事は書けない。
監禁された主人公のミシェルだけれど、
監禁したハワードの言っている事が、
本当なのか、嘘なのか、
それさえ分からず、
観ているこちらは、物凄くドキドキする。
それを確かめようにも、
ハワードの言う事が本当なら、
確かめる術もなく、
悶々と日々は過ぎてゆく。
ミシェルはもう一人の男・エメットと、
心を通わせるようになるけれど、
疑心暗鬼になっている私は、
段々、エメットまで怪しく思えてきて、
不安でたまらない。
ハワードが善人か悪人か、という問題と、
「クローバフィールド事件」とは、
何ら関係ないのだけれど、
それはそれ、
これはこれって事で。
(意味わかりませんよね(笑))
ミシェルの同棲相手が、
未練たっぷりに、
ケータイに電話してくるのだけれど、
この声だけの役を、
ブラッドリー・クーパーが演じている。
3作目に出演するための伏線では?と言う人もいるようだけど、
どうなんでしょ。
それならそれで、とても楽しみだけれど。
(ただ、写真は彼ではなかったので、ガセかな)
このタイトルの意味も、
最後に分かる。
評価 ★★★★☆