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「少年バビロン」 [映画]

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〔2015年/中国〕


1990年代の中国。


学校を出た20歳の青年・ルーは、
地元の化学工場で働き始める。


人生に大きな目標もなく、
漠然と生きているルーだが、
工場の医務室に詰めている女医・バイ・ランの
美しさに強く心惹かれる。


少しずつ、バイ・ランと親しくなるルーだが、
ライバルも多い。
けれど、彼女もルーを気にかけてくれているように
思える。


工場内での、
様々な出来事や、
人間関係を経験しながら成長するルーだが、
ある日、バイ・ランから、
上海の大学院に進学することを聞かされ・・・。





先日書いた、「河」と同じく、
「中国現代映画特集2016」の上映会に当選し、
角川のビルの中にある映写室で観た。


冒頭から、
ルーがこれから働くという工場で、
大爆発があるという、
ビックリするような始まり。


それは、90年代の中国を象徴するような出来事。
煙突からはモクモクと煙が上がり、
経済の成長も凄いのだろうが、
公害も凄いんだろうなぁと思わせる映像。


そんな中、
仕事をし、恋をし、
成長してゆくルーなのだけれど、


想像通り、中国って国は、
私にはよく分からないな(笑)。
工場で働く人たちも、
真面目なんだか、怠け者なんだか、
判断が付かない。


一箇所、
可笑しくて可笑しくて、
笑いが止まらなくなった場面があった。


それは、
ルーを含む、平社員たちの集団と、
スカしたエリート社員とが、
熱湯風呂で、
我慢大会をする場面。


中学生じゃあるまいし、
20歳のルーと、
27歳のエリートが、
必死こいて、熱い風呂で耐える、
その馬鹿馬鹿しさったら(笑)。


ありゃりゃ、他の人は誰も笑ってないよ。
一人で笑うのは恥ずかしいけど、
笑っちゃう。
今思い出しても笑える。


ラストは、
ものすごく切ない終わり。
人はどれだけ、
こういう事を繰り返しながら
生きていくんだろう。


評価 ★★★☆☆

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