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「好きにならずにいられない」 [映画]

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〔2015年/アイスランド〕


アイスランドのレイキャビクで暮らす、
フーシ。
43歳で、巨漢で、
彼女いない歴=年齢のDT。
彼の趣味は、
兵士のフィギュアで戦場のジオラマを作る事。


母親と、母親の恋人は、
そんなフーシを心配し、
彼の誕生日に、
ダンス教室のチケットを渡す。


教室に来ていた女・シェヴンと知り合ったフーシは、
彼女を家に送り届け、
食事をするようになり、
初めての恋の予感に胸が高鳴る。


この恋をあと一歩進めようと決意したフーシだが、
なぜかシェヴンが彼を避けるようになる。
実は、彼女は心にある問題を抱えていたのだ・・・。





心優しい巨漢の男・フーシが、
初めての恋に奮闘する物語なのだけれど、
何なんだ、このオチは。


海外旅行が趣味だという彼女のために、
頑張ったというのに。
こんな事に、旅行を利用してほしくはなかった。
すんごく残念。


ネットでもガックリしたという意見多数。
誰も、こんなラストは望んでなかったと思う。
そもそも、邦題の「好きにならずにいられない」ってのは、
どういう意味なのか。
映画を観る者がフーシを、
「好きにならずにいられない」って事か。
観客がいくらフーシを好きになっても、
それと映画の内容とは、何も関係ないじゃないか。


現在、公開中のこの映画、
時間があったから、観てみたけど、
暑さを吹き飛ばす事はなかった(笑)。


もう、いい。
ラストの事は考えまい(笑)。
途中の、面白かった場面だけを
思い出そう。


フーシは、ジオラマ以外に、
へヴィメタが大好きで、
なぜか、ラジオのDJと放送中に電話で会話する仲。
シェヴンとのデートの時、
車の中で、
彼女に、好きな曲を尋ねて、
それを流してくれるように、リクエストする。


それが、なんとも素敵で、羨ましくて、
私だったら、
何の曲をお願いするかを考える。
たった1曲だものね。
そういう時は、古めのスタンダードな曲の方がいいかなって気がして、
洋楽だったら、
ビージーズの「若葉のころ」にしよっかなーと思う。
(・・・って、そんなシチュエーションになる事はまず無いが(笑))
(ちなみにシェヴンのリクエストは、
 ドリー・パートンの「アイランド・イン・ザ・ストリーム」 )。
(DJは、初めてのへヴィメタ以外のリクエストに驚いておった(笑))。


フーシは飛行場に勤務していて、
旅行から帰った人々のバッグを、
運んだり、
コンベアに載せたりする仕事をしている。


私はこの間、旅行をしたばかりなので、
これがとっても興味深くて。
バッグって、こんな風に運んで、
こんな風に取り扱うんだ、って、
結構真剣に見入ってしまう。


フーシが、近所の小学生の女の子に
親切にしてやっていると、
女の子の父親から、
誘拐犯人扱いされる場面がある。


子供に対する犯罪が多いのは、
日本でも同じだけど、
やっぱり今って、
特に男性は、
下手に関わらないのが身のためなのかもと
悲しいけれど、思ってしまう。


たとえ少女が鍵を無くして、
困っているとしても。
なんだか考えてしまうなぁ・・・。


評価 ★★★☆☆

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