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「あした晴れるか」 [映画]

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〔1960年/日本〕


東京青果市場で働く三杉耕平(石原裕次郎)の
本業はカメラマン。
ある日、彼は、
桜フィルムの宣伝部長・宇野(西村晃)から、
「東京探検」というテーマで写真を撮ってほしいと依頼され、
会社に赴く。


そこで出会ったのが、
宇野の部下のみはる(芦川いづみ)。
みはるは、メガネをかけた才女で堅物、
耕平とはソリが合いそうにもないが、
宇野は彼女を耕平のアシスタントに付けると言う。


その夜、宇野に連れていかれたバーで、
飲み過ぎた耕平は、
翌朝、
自分がみはるの家に泊まった事に気付く。
みはるの両親は、
見てくれのいい耕平に、
満更でもない様子。


2人は写真を撮るため、
出掛けるが、
案の定、行った先々で喧嘩ばかり。


そこに、
耕平に惚れているバーのホステス・セツ子や、
セツ子の父、
セツ子の父に恨みを持つヤクザ、
みはるの姉と、その婚約者などが入り乱れて
大騒ぎ・・・。





神保町シアターの、
芦川いづみ出演作の人気投票で、
1位に輝いたのが、
この映画。


1位になったのが、
めっちゃ理解できる1本。
芦川さんの魅力満載で、
しかも、面白く、
劇場内は笑いが絶えない。


芦川さんと、裕次郎さんの関係に
主従が無く、
対等なのがいい。
ここに載せた写真が物語っているように、
2人はいつも喧嘩し、対立している。
そのやり取りが本当に可笑しくて、
あはははは~と笑ってしまう。


例えば、
2人の乗った車が、
いたずらされて、
後ろに、「Just Married」と書かれたまま、
知らずに走っているシーンがあって、


道行く人みんなにからかわれるのだけど、
その理由が分からず、
2人は憤慨し、揉める。
そんな風な場面がいっぱい。


まるで少女漫画みたい。
喧嘩ばかりする2人が惹かれ合っていくって、
王道を行く物語(笑)。


裕次郎さんには、
実生活で、北原三枝さんという素敵な奥様がいるけれど、
芦川さんと結婚しても、
それはそれでお似合いだったんじゃないかと思うくらい、
息もピッタリ。


映画の中の芦川さんは、
ずっとメガネをかけているのだけれど、
その理由は、
可愛すぎて、
男に舐められてはいけないからなんだと。
いいなぁ、言ってみたいセリフだわ(笑)。


評価 ★★★★☆

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