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「カクテル」 [映画]

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〔1988年/アメリカ〕


兵役を終え、ニューヨークにやって来たトム・クルーズは、
100万ドルを稼ぐという野心に燃えていた。
しかし、どんなに就活しても、
学歴のない彼は、面接試験でハネられ、
自分の考えの甘さを知る。


大学に通いながら、
夜はバーに勤めるようになったクルーズは、
オーナーのブライアン・ブラウンから、
バーテンダーとしてカクテル作りの名人になるための
テクニックを教わり、人気を博してゆく。


しかし、ブラウンに恋人を奪われたクルーズは、
大喧嘩の末、店を辞め、
2年後、ジャマイカの浜辺でバーテンダーをしていた。


旅行に来ていた美大生、エリザベス・シューと
恋に落ちたクルーズだったが、
金持ちの女と浮気をした場面をシューに見られ、
彼女はニューヨークへ帰ってしまう。


さらに、ジャマイカのバーにブラウンがやって来る。
なにやら金持ち風情のブラウンは言った。
「俺は大金持ちの女と結婚した。
 お前を金が欲しいなら、金持ち女を捕まえろ」と・・・。





トム・クルーズの映画はずいぶん観ているつもりだけれど、
未見の作品もまだ何本かあって、
これもその1つだった。


映画はヒットしたようだけれど、
ラジー賞にノミネートされたり、
トムクル本人も、
嫌いな出演作ワースト4だと言い、
この作品について触れられるのを避けているという。


そうなると、残りの3本が、
気になって仕方がない(笑)。
うーん、何なんでしょ。


確かに、こうして粗筋を書いていても、
金・金・金の内容だなぁと思う(笑)。
1988年か。
世の中はバブルの真っ只中だものね。


一応、エリザベス・シューとの恋愛は
純粋なものとして絡めてはあるけれど、
実はそれも、
トムクルにとっては、
とっても都合の良い顛末が待っていて、
そんな幸運あり?と思うし(笑)


こんなノー天気な映画なのに、
死人が出るってのも、あまりに唐突。
しかも、ラスト近くにその人が亡くなって、
まだその気分を引き摺っているってのに、
エンドロールでいきなり流れる呑気すぎる音楽。
ちょっとギョっとする。


ウィキペディアによると、
どうやら、他の部分でも、
ずいぶん手抜きな映画らしい。
登場人物の髪の長さに矛盾があったり、
ガラスにカメラが映っていたり、と。
(私は気付かなかったけど)


まぁ、いいや。
そういう映画なんだと思って観れば、
それはそれで楽しい。
そういえば、
トムクル怒ったエリザベス・シューに、
頭からスープ?をぶっかけられるシーンが可笑しい。
彼も昔は、こんな場面も厭わずにこなしていたのね、と。
そういった積み重ねの上に、今の彼がある。


評価 ★★★☆☆

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