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「ハッピーボイス・キラー」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


バスタブ製造工場で働くジェリー(ライアン・レイノルズ)は、
どこか変わった青年。
彼は、同じ会社で経理課のフィオナ(ジェマ・アータートン)に
片思いしている。


ジェリーには悲しい過去があり、
今は、精神科医にかかりながら暮らしている。
薬を飲まないと、
ペットの犬と猫は、常に自分に話しかけ、
また、どこからか別の声も聞こえてくる。


ある日、ジェリーは、
フィオナとデートの約束を取り付けるが、
すっぽかされ、ガッカリ。
しかし、帰り道で偶然彼女に会い、
そのまま、ドライブへ。


ところがジェリーは、
森の中でパニックになり、
フィオナを刺し殺してしまう。
翌日、遺体を持ち帰った彼は、
それを切り刻み、
頭部だけ、冷蔵庫に入れる。


フィオナの同僚のリサ(アナ・ケンドリック)は、
フィオナが失踪した事を不審に思いながらも、
ジェリーと付き合うようになる。
そしてある日、ジェリーの家をアポなしで訪問したリサは・・・。





この映画は、


・気持ちが落ち込んでいる人
・体調の悪い人
・死体が苦手な人(得意な人はいないだろうが(笑))


にはお奨めしない。
ポップで可愛いポスターや、
ちゃらけたような邦題(原題は「THE VOICE」だ)に惹かれて観ると、
大変な事になる。


といっても、実は私もその一人(笑)。
待ち合わせの前に、
映画を観ようと思って、
ちょうどいい時間の作品を探していたら、
本作に行き当たり、
「なんか可愛いっぽいし、面白そう」と思って、
観にいったのだ。


あぁ、でもでも、
途中から吐き気がする。
その日の約束は、中華を食べに行くという事だったのに、
なんて事だ、やばい・・・って(笑)。


主人公のジェリーが人を殺す。
まぁ、それはいい。
問題は、その後、バラバラにした遺体の
保存方法。
詳しくは書かないけど。


ジェリーが、一見、
気の弱そうな、普通の青年だから、
余計に気持ち悪いのかも。
これが強面で屈強な男だったら、
最初から覚悟して観られるのに。


ただ、気持ちは悪いけれど、
面白いとは思ったな。
映画は、どれくらい観る者に影響を与えるかが重要だと思うから、
人に吐き気を催させてまで、
見入る事ができた本作は凄いと思う。


某サイトでの評価は最低だけどね(笑)。
まぁ、分からなくもないけど、
ただ逆に、
そういった評価だけで判断しないように気を付けようとも思う。
悪趣味な映画だけれど、
私は「観て良かった」と思ったわけだし。


そうそう、
エンドロールが終わって、
ドアを開けたら、
「Tシャツプレゼントの当選者の座席番号」、というのが貼り出されていた。
「そんなのあるんだ」と思いながら、確認してみたら、
なんと、当選していましたよ(笑)。
こんな軽ーい気持ちで観た映画で、
景品までもらって、なんだか申し訳ない気分。


評価 ★★★★☆

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