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「忠臣蔵外伝 四谷怪談」 [映画]

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〔1994年/日本〕


江戸城松の廊下で吉良上野介(田村高廣)相手に刃傷沙汰を起こした
浅野内匠頭(真田広之)は切腹を命ぜられ、
赤穂藩は取り潰しとなる。


家臣たちの気運が仇討へと固まっていく中、
民谷伊右衛門(佐藤浩市)は、
遊女・お岩(高岡早紀)と同棲を始め、
他の者のようには気持ちが乗って来ない。


そんなある日、暴漢に絡まれている、
吉良家の家臣・伊藤喜兵衛(石橋蓮二)の孫娘・お梅(荻野目慶子)を
助けた伊右衛門は、
お梅に一目惚れされ、
ぜひ婿にと所望される。


お岩より、お梅と一緒になった方が、
自分の得策。
計算高い伊右衛門はお梅と祝言を挙げる事になる。


喜兵衛はお岩を亡き者にしようと、
下働きの宅悦(六平直政)に毒薬を届けさせ、
それを飲んだお岩の顔は、
醜く崩れる・・・。





忠臣蔵と四谷怪談の合体て(笑)。
そんな勝手な事されてもなぁ。


・・・とここまで書いて、
心配になって、
念の為、調べてみた所、
1800年代から歌舞伎では、
この二つの話を合体させたものが
上演されていたそうだ。
私は深作欣二監督が考えたオリジナルだと思っていたのでビックリ。
とんだ恥をかくところであった。
(毎度のことか(笑))


観終わって、各サイトの皆さまの感想を読ませていただくと、
7割以上の方が、
高岡早紀の乳について言及されてなさる(笑)。


私も高岡さんのヌード写真は見た事があるけれど、
やっぱり映像になると迫力が違うわ。
上半身全部が乳に見えるくらい、めっちゃでかい。
あれって、天然もの?だよね。
何を食べて、どんな生活したらあんなになれるのか、
お伺いしたいくらい(笑)。


いけないいけない、
私も人の事は言えない。
そればっかり書いてるじゃないか(笑)。


佐藤浩市演じる伊右衛門、
お岩を捨てる悪人なんだから、
ここはどうしても、
彼の手で、お岩に毒薬を渡してほしかった。
それどころか、
彼はお岩に毒薬を飲ませる計画さえ知らずにいる。
なんとも中途半端。


クライマックスの討ち入り場面も、
赤穂浪士たちの実力と言うより、
幽霊になったお岩が大活躍といった感じで、
なんだか情けない。
やっぱり乳しか見所がないのかも(笑)。


評価 ★★☆☆☆

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「ブロークン・イングリッシュ」 [映画]

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〔2007年/アメリカ〕


マンハッタンのホテルで働くパーカー・ポージー。
今日は彼女の親友・ドレア・ド・マッテオとティム・ギニー夫妻の
結婚5周年記念のパーティに出席。


実はギニーは、ポージーに夢中だったが、
ポージーがマッテオを紹介し、
結婚に至ったのだ。


その事を母親・ジーナ・ローランズは、
まだグズグズ言っている。
「あなたがギニーと結婚すれば良かった」。と。


その後、ポージーは、
ホテル客で俳優のジャスティン・セローからデートに誘われ、
その日のうちにベッドイン。
自分ではすっかり彼女になった気でいたが、
セローがテレビのインタビューで、
共演女優と付き合っていると答えたのを見て大ショック。


また、母親の友達の息子とデートするが、
彼は恋人と破局したばかりで、
まだ立ち直っていない事を聞かされ、
これまた、上手くいかない。


なぜこうも、自分には恋人ができないのかと
焦るポージー。
ところが、友人が主催したパーティに出掛けると、
素敵なフランス人・メルヴィル・プポーから、
強いアプローチを受け・・・。





30歳を過ぎて、
結婚を焦る女の物語なんだけど、


今の時代、
どんな感想を書いてもセクハラになりそうで怖いな(笑)。


でも、セクハラでも何でもなく、
この主人公・パーカー・ポージーへの率直な感想を書かせていただけるのなら、
やっぱりちょっと痛い感じなんだな。


彼女の頭の中は、
もう、恋人探しの事でいっぱいで、
他は何もないみたい。


で、どう見ても軽そうな俳優と、
初デートの日に関係して、
恋人気取りなんて、
観ているこちらが恥ずかしい。


そんな彼女を親友はよく分かっていらっしゃるようで、
デートの前に釘を刺されるんだよね、
「すぐベッドに行っては駄目よ」、と。
その忠告も、全く役に立たなかったわけだけれど(笑)。


ただ、メルヴィル・プポーと出会ってからは、
女性映画らしい、夢の展開。


フランス人で素敵なプポーは、
なぜかポージーに惚れてしまって、
「明日、一緒にフランスに行かないか」って。


誘われたのは嬉しいけど、明日て(笑)。
ポージーだって、遊んでるわけじゃないんだから、
それは無理ってもんだ。


そしてその後、色々あって、舞台はパリへ。
おフランスで2人の恋は実るのか。
それはここには書かないけれども、
縁がある人とは、どんな状況におかれても、
神様が放っておかない、って思わされる展開は好き。


評価 ★★★☆☆

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「めぐり逢わせのお弁当」 [映画]

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〔2013年/インド〕


インドのムンバイで暮らす、
専業主婦・イラ(ニムラト・カウル)は、
心の離れてしまった夫に弁当を作り、
弁当配達人に託す。


ある日、戻ってきた弁当箱を開けると、
綺麗に食べてくれている。
喜んだイラは、帰って来た夫と会話をするが、
なぜか話が噛み合わない。
どうやら、弁当は違う相手に届いたようなのだ。


弁当を食べたのは保険会社で働く、
定年間近のサージャン(イルファン・カーン)。
妻に先立たれた孤独な彼は、
いつも仕出し弁当を頼んでいるせいで、
イラの家庭料理に感動する。


翌日もイラは弁当を作り、
その中に手紙を入れた。
弁当はまたサージャンの元へ届き、
戻ってきた弁当箱には、彼からの返事が入っていた。


それをきっかけに、
2人は手紙のやり取りをするようになる。
弁当と手紙を心待ちにするようになったサージャン。
イラとの関係はどうなるのか、
そして夫は・・・。





この映画によると、
インドでは弁当の宅配が大変に盛んで、
誰もが利用しているらしい。
配達ミスは60万件に1件だとか。
(それが真実なのか、
どこから出た数字なのかは私には分からないけれど(笑))


で、その60万分の1に当たった男女が、
手紙のやり取りを始めるという物語。


単純な疑問なんだけど、
なぜインド人の妻は、
朝、弁当を作って夫に持たせずに、
そんな手間のかかる事をするんだろう。
その基本から、私にはよく分からない。


それから、これを書いていて湧いてきた、
もう一つの疑問。
弁当が間違って届けられたのはいいとして、
夫に、仕出し弁当が届いたのは何故なんだろう。


普通に考えてこういった場合、
家に帰った夫は、
「今日、弁当が届かなかったぞ」と言うと思うんだけど、
彼は、届けられた仕出し弁当を、
妻の手料理だと思って食べたらしい会話がある。
あれだけ人でごったがえすインドのビジネス街で、
弁当の届け先が上手い具合に入れ替わるなんて偶然があるんだろうか。
うーん、やっぱり分からない(笑)。


まぁ、いいや。


それはそれとして、
イラとサージャンの手紙のやり取りは、
大変に心温まる。


イラの夫は浮気をしているようで、
彼女はそれを大変に悩んで、
サージャンに相談する。
そして、次第に心惹かれ合うようになるんだな。


2人は互いに、相手に会ってみたいという思いで、
約束をするんだけど、
これがとても切ない場面で。


どちらにとっても辛い場面。
詳しく書けないのが残念だけれど。


エスニック料理が大好きな私には、
イラの作るものが、どれも美味しそうで、
観ていて、お腹が空いてしまったよ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「リスボンに誘われて」 [映画]

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〔2013年/スイス・ポルトガル・ドイツ〕


スイスのベルンで高校教師をする
ライムント・グレゴリウス(ジェレミー・アイアンズ)は、
ある日、橋から川に飛び込もうとする女を助ける。


去って行った彼女が忘れたコートのポケットには、
1冊の本が入っており、
それを少し読んだライムントは、
書かれている内容に心惹かれる。


そして、そこには、著者の故郷であるポルトガルの首都・リスボンへの
汽車の切符が挟んであった。


切符を返そうと駅に行ったライムトンだったが、
彼女は来ておらず、
彼は衝動的に、
ホームにいるリスボン行きの列車に、
咄嗟に飛び乗ってしまう。


リスボンに着いて、真っ先に本の著者・アマデウ・デ・プラド(ジャック・ヒューストン)の家に
行ったライムトンはアマデウの妹に、
迎え入れられる。
その後も彼は、アマデウの足跡をたどる。
レジスタンスとしての活動、
恋、友情など、
アマデウの人生を辿る旅は・・・。





老境に差し掛かった高校教師が、
一冊の本の著者の人生を辿る旅。


表向き医者だった著者が、
レジスタントの活動をしていたという事から、
面倒臭い内容だったら、私に理解できるかなと思っていたけれど、
お話のテーマはそこではなく、
彼の恋愛と三角関係にまつわる内容であった。
(もちろん革命も大切な要素だけれど)


不勉強な私は、
ポルトガルで革命があった事も知らないし、
政治的に深い事を描かれても、
きっと混乱するばかりだっただろうから、
ちょっと安心した次第(笑)。


それより何より羨ましいのは、
列車の切符一つで、
外国に旅行できちゃうヨーロッパという地域。


地図で確認してみると、
スイスからポルトガルまでだと、
フランスとスペインを通らなければならない。


距離を日本で換算すると、
北海道から九州まで。
(私の計測が間違ってなければ)
それを切符一枚で、
思い立っただけで、サッと列車に飛び乗れるなんて、
本気で羨ましい。


ただ、高校教師である主人公のケータイには、
ひっきりなしに校長から電話が入る。
それは当たり前よね。
授業をほっぽり出して、
旅行に出ちゃってるんだもの。
教師も一つの職業とはいえ、
大切な生徒を預かっているのだから、
突然の職場放棄は良くない。


ポルトガルか。
私がこの国ですぐ思い出すのは、
クリスティアーノ・ロナウドくらい。
(サッカーは全く知らないけど、イケメンには弱い(笑))
いつか行ってみたいけど、
初のヨーロッパ旅行がポルトガルって事はない気もするし、
いつになるかはちょっと分からない(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「一粒の麦」 [映画]

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〔1958年/日本〕


高度成長期。
福島駅は、中学を卒業して集団就職をする少年少女と、
彼らを見送る家族たちでごった返していた。
引率の教師・菅原謙二も、
婚約者・若尾文子に見送られ、列車に乗り込んだ。


翌朝、生徒たちは職安の職員に仕事場を振り分けられ、
散らばっていった。
自動車修理工場、ガラス工場、
蕎麦屋、病院の家政婦などなど、
行先は多種多様。


希望に胸を膨らませていた彼らだったが、
現実は甘くない。
給料や待遇が、約束と違う職場、
経営が上手くいっていない職場などで、
逃げ出したり、
仕事を変える生徒も出てくる。


菅原は若尾との挙式の晩、
職場を逃げ出した生徒の為に、
東京へ向かうハメになる。


菅原は、
そんな生徒たちの面倒をみる事に疑問を持ち、
来年の就職担当からは外してほしいと、
校長に願い出る・・・。





リアル「三丁目の夕日」。
「三丁目~」は1958年が舞台という事なので、
この映画の公開年と全く同じ。


こういう書き方をしては申し訳ないけれど、
「三丁目~」が作られた綺麗ごとの幻想なら、
こちらは大変にシビアで、
八方塞。
堀北真希のように大切に扱われる生徒はいないし、
堤真一のように男気溢れる経営者もいなければ、
薬師丸ひろ子のような優しいおかみさんもいない。


(「三丁目~」を貶めるとか、
そういった気持ちで書いているのではないです。
過ぎ去った昭和という時代を美しく描きたいという気持ちも分かるし、
あの映画は映画で大好きです)。


なんというか、この映画には、
結末という事がない。


集団就職した生徒たちが、
様々な困難を乗り越えて、
全員がハッピーな結末を迎えるなんて事は、
まず現実に有り得ない。


そして、翌年の福島駅もまた、
同じような生徒たちが故郷を旅立つだけ。


高度成長期というのは、
もっと世の中全体がバラ色に潤い、
求人過多の売り手市場なのだと、
私は一人勝手にそう思っていたけれど、
全然違ってた。


中小企業の経営は苦しいようだし、
経営者はイライラギスギスして、
その気持ちは集団就職者たちにぶつけられる。
待遇の悪い職場を辞めて、
次を探そうとしても、なかなか見つからず、
女の子の中には、怪しげな旅館の女中になってしまう子もいる。


若尾さん目当てで観たけれど、
出番はそう多くはなかった。


ただ、多くない出番の中で、
花嫁姿を見る事ができる。
とっても可愛い。


けれど、そんな幸せな場で、
酒を飲んで不機嫌な若尾さんの兄が最悪で。


この兄は、
若尾さんを菅原でなく、
別の男と結婚させたかったようで、
相当に荒れている。
なんでも、その別の男と若尾さんが結婚すれば、
何か自分にとって都合の良い事があるらしい。


で、花嫁の若尾さんは、
こやつに殴られる。
結婚式の夜に、妹を殴る兄って。
最悪。
しかも、このエピソード、
話の本筋とはまるで関係がなく、
なんで挟み込まれたのかは不明(笑)。


評価 ★★★☆☆

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