SSブログ

「コロンビアーナ」 [映画]

colombiana.jpg
〔2011年/アメリカ〕


南米・コロンビア。
9歳のカトレアは、幸せに暮らす少女。
ところが、ある日、家に突入してきたマフィアたちに、
両親を殺されてしまう。


カトレア自身も、危うく殺されるところであったが、
何とか難を逃れ、シカゴに住む叔父(クリフ・カーティス)の家で
暮らす事になる。
カトレアの心は復讐心に燃え、
両親の仇をとる事を固く心に誓う。


15年後。
大人になったカトレア(ゾーイ・サルダナ)は、
凄腕の殺し屋に成長していた。
ターゲットは世間を賑わす悪人ばかりで、
今まで殺した人間は22人。
そして、遺体には必ずカトレアの花の絵を描く。


警察はこの殺し屋の正体が掴めず、
悪戦苦闘しているが、
あるきっかけからカトレアの存在が浮上し、
徐々に捜査の範囲が狭まる。


また、カトレアは、
両親を殺した相手に辿り着き、
復讐を決行する・・・。





とにかくカッコいい、ゾーイ・サルダナ演じるカトレア。
女の子ならではのしなやかな肢体を駆使して、
男には出来ない凄技をやってのける。


けれど、捜査する警察は、
最初、犯人を女だとは思っていない。
「女にこの犯罪は無理だろう」というセリフさえある。
女ってだけで、容疑から除外視される女。
女に生まれて良かった(笑)。


体はしなやかでも、
する事は男以上。
ターゲットの殺し方も、多種多様。
ある動物が出てきた時、
それを利用するのは想像できたけど、
「やっぱり」、な展開に、逆にホッとした。
観る者を裏切らない。


それから、警察の技術にもビックリ。
彼らは、2枚の写真の
手の形や鼻の形をコンピュータに比較させ、
同一人物かどうかを割り出す。
犯人を特定するのは、
指紋だけじゃないのね(当たり前か(笑))。
あれって、現実でもしている事なんだろうか。
まぁ、悪い事は出来ないって事だけはよく分かる。


恋のエピソードもある。
これがなかなか切ないんだな。
カトレアには幸せになってほしいけど、
殺し屋稼業じゃそうもいかず、って。


子供時代のカトレアを演じた、
アマンドラ・ステンバーグという女の子がまた、
大変にいい。
可愛くて、利発そうで、勇敢で、
幼い頃から、立派な殺し屋(という言い方も変だが(笑))になれる
要素を持った女の子だった。


そんな彼女が、
叔父の家にやって来て、
学校に編入手続きをした時、
「殺し屋になるのに、ここで学べる事は何もない」みたいな事を言う。


この叔父というのも、
相当胡散臭いオッサンなので、
カトレアのその問いになんと答えるかと、
気になって観ていたら、
彼女を納得させるのに十分な答えを出しておった。
見過ごされそうだけど、
個人的に、気に入った場面。


評価 ★★★☆☆

nice!(28)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画