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「海を感じる時」 [映画]

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〔2014年/日本〕


高校一年生の市川由衣は、
授業をサボって新聞部の部室にいる所を、
先輩・池松壮亮に見つかる。


キスを求められた市川は、
それを許し、
その後2人は体を重ね合うようになる。


しかし池松は冷たく、
「女の体に興味があっただけ」と言い放ち、
市川の心は傷つくばかり。


さらに、池松との交際を
市川の母は快く思っておらず、
母娘は激しい親子喧嘩を繰り返す・・・。





市川由衣のヌードと、
彼女と池松壮亮とのベッドのシーンが話題となっている
この映画。


でも私はエロ目的で観に行ったんじゃないぞ(笑)。
というのも、
この映画の原作を数年前に読んでいて、
「私には合わないかなぁ」と思ったので、
どんな風に映像化されるのか、
映像化されたものを観れば、
少しは理解できるのか、と思ったわけで。


でも分からんかった。
そもそも、1978年に出版された小説を
「なぜに今さら」という気持ちの方が強い。
36年も前の女子高生の貞操観念は、
今とはとてつもない開きがあるんじゃなかろうか。


この話は、
恋愛と並行して、主人公と母親との確執も大きなテーマだ。
小説の細部は殆ど忘れてしまった私が、
たった一つ記憶に残っているのが、
娘が男と体を重ねているのを知った母が、


「夜遅くなったあなたを迎えに行ったのは何のためだと思ってるの!」と
罵倒する場面。
やはり、そこは映画でも使われていたけど、


でも、お母さん、
それとこれとは、ちょっと違うんじゃないのかなぁ。
夜迎えに行ったのは、
本人が望まない性体験を避けるためであって、
池松と関係しているのは、
娘が好きでやってるんだから、仕方ないじゃないかと思ってしまうのは、
現代の考えなんだろうか。


別に、夜道は気を付けなくても平気という意味でなく、
そんな事を、叱る理由にしても、
娘の心には届かないよ、って意味でね。


それに、36年の歳月は、
高校生だけでなく、
母親の意識も相当変わったんじゃないかと思うなぁ。


それにしても、
池松君、今年は凄いわ。
数え間違えてなければ、6本の映画に出演しているし、
年末までに、あと2本公開が控えている。
しかも「愛の渦」と、本作と、
裸になってばっかりじゃん(笑)。


本作で彼は学ラン姿で登場する。
24歳だけど、童顔なので違和感無し。
私は学ランの似合う男の子が大好きなので、
(自分の年は、この際無視(笑))
そういった意味では、この映画は楽しめた。
(そこかよ(笑))。


評価 ★★★☆☆

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