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「若い奴らの階段」 [映画]

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〔1961年/日本〕


ラピュタ阿佐ヶ谷で観た。
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東都大学ラグビー部は、
主将・本郷功次郎を先頭に、
練習に明け暮れる熱血集団。


部には、天才ラガーマン川口浩も所属していたが、
彼は年上のバーのマダムと熱烈な恋愛関係にあり、
殆ど練習に出てこない上、
合宿所に戻るのは、いつも明け方。


部員達はそんな川口の態度に怒っており、
合宿所では、今夜こそ川口を吊し上げようと
寝ずの番をしようと皆で待つが、
合宿所の賄い親父、中村雁治郎の機転で、
難を逃れる。


中村は部員たち全員を息子のように可愛がっており、
彼らの為なら、なんだってする。
赤字になっても、美味い食事をたらふく食べさせる。
部員たちも、そんな中村を慕っている。


試合も近いある日、本郷の母親が倒れ、
彼は田舎に帰らざるをえなくなる。
川口がいてくれたら・・・
本郷はマダムに、川口を返してくれるよう頼み込む。


試合はどうなるのか・・・。





若尾文子さん映画全制覇が私の夢だけれど、
次点は川口浩様。
ただ、若尾さんの全出演作は、
本やネットで、一覧になっているのでチェックしやすいけれど、
浩様の出演作の全部は分からない。
こうやって、少しずつ、
まめに名画座で観ていくしかないのだろう。


で、本作。
浩様目的でチケットを買ったというのに、
彼はなかなか登場せず、ヤキモキする(笑)。
主役は本郷功次郎、次が藤巻潤、
浩様は3番手という扱いだから仕方ないか。


しかも彼は、バーのマダムに夢中。
見た感じ、かなりの年上の。
最近話題の熟女ブームの先駆けのようだ。
浩様のマダムへの思いは真剣そのもので、
疲れたような様子で明け方帰ってくる、そのお姿は、
完全に、恋する男といった風情。


他の部員たちが、
バレリーナや、ラーメン屋の女の子と懇意になるとは
全然違う。
浩様からあんなに恋されるマダムが羨ましい(笑)。


こんな風に書いてはみたものの、
この映画のテーマはそんな所にあるわけじゃないんだけどね(笑)。
ラグビーに燃える大学生が、
合宿所の親父や、その他周囲の人々に支えられながら
成長してゆくって物語なのに。
一体私は何を観ているんだろう(笑)。


評価 ★★★☆☆

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