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「黄金を抱いて翔べ」 [映画]

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〔2012年/日本〕


「人間のいない場所に行きたい」
そう思いながら生きる、
裏社会の調達屋、妻夫木聡。


彼の大学時代の友人・浅野忠信は、
大阪市内にある巨大銀行に保管される、
240億円相当の金塊を盗み出す計画を立て、
妻夫木に共犯を持ちかける。


銀行は、最新のセキュリティシステムで守られており、
忍び込むのも、
盗み出すのも、
至難の業。


2人は、
システムエンジニアの桐谷健太、
元エレベーター技師の西田敏行、
元北朝鮮のスパイで爆弾魔のチャンミン、
浅野の弟の溝端淳平を仲間にし、
計画を練ってゆく。


途中、彼らの過去や私生活が次第に明らかになりながら、
当日を迎えるが・・・。





高村薫のデビュー小説だが未読。


佳境に入ってからの緊張感が凄い。
彼らはカムフラージュの為に、
大阪の別の場所を爆破し、
警察や市民の目をそちらに向けさせる。


そんな中、金塊強奪を実行してゆくわけだけれど、
妻夫木聡は、
ある事件から、体に怪我をしており、
その傷が大変に気になる作りになっていて、
目が離せない。


ただ、私には、
そこまで行き着く過程が、
長く感じられた。


登場人物たちの過去や私生活を描くのはいいけれど、
だからといって、
思い入れできるエピソードはない。


ただ一つ、
浅野忠信と妻との関係が、
ラスト近く、仄めかされるような場面に興味を持った。
え!?そうなの?じゃあ、あの妻は・・・って感じで。
あの場面を、もう少し追求してほしかったな(笑)。
まぁ、私が女だからかもしれないけど。


妻夫木くんが、終始、陰鬱な表情で、
虚無的な態度を崩さない。
「悪人」も無表情だったけど、
あの映画とも、また違う。


さらに無精髭を生やして
今回はあまりにも、もっさい(笑)。
もちろん、色々な役を演じるのは良いことだけれど、
今回は、ちょっとイメージじゃない気が。
別に、私のために演じているわけじゃないんだけどね(笑)。


彼の過去の話も好きじゃないな。
なんだか悲惨で。
その一連のエピソードに繋がるオチも悲しすぎる。


評価 ★★★☆☆

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