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「ザ・タウン」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


ある銀行。
押し入ってきたベン・アフレックら4人の覆面強盗は、
金を奪い、
若く美しい副支店長・レベッカ・ホールを人質に、
逃走する。


ホールは運転免許証を奪われた末、
海岸で解放されるが、
目隠しをされていた為、
犯人の顔は見ていない。


彼女の免許証を見た4人は、
自分たちの住まいと彼女の住まいが、
とても近い事に驚き、
彼女の私生活を探ろうと決める。


アフレックは偶然を装い、
ホールに近付く。
実は足を洗いたいと願うアフレックは、
真面目な銀行員のホールに惹かれ、
2人は愛し合うようになってしまう。


しかし、そんなアフレックを他の3人が許すはずもなく、
アフレックは、
さらに犯罪を重ねてゆく・・・。





ベン・アフレックの役柄が、
笑えるくらい美味しい(笑)。


強盗団のメンバーでありながら、
頭が良くて、
ワルになり切れず、
いつも悩んでいて、
真っ当に生きたいと願っている・・・
うわー、カッコ良すぎ(笑)。


しかも、銀行勤務の真面目なレベッカ・ホールと、
幼馴染のあばずれシングルマザー・ブレイク・ライヴリーの
2人から愛される。
かといって、修羅場になるわけでもなく。
男としても、都合のよい展開で(笑)。


何だかいい役だなぁと思っていたら、
彼って、この映画の監督だったのね。
飛行機内で観たから、
事前に調べる事もできなかったわ(笑)。


主役はアフレックなんだろうけど、
私はブレイク・ライヴリーの気持ちが一番グッときたな。


彼女は、FBI捜査官とは知らずに、
酒場でジョン・ハムを誘惑しようとするのだけれど、
彼に娘の事を言われた途端、
キッと表情が変わって、
「娘の事は言わないで!」と涙ぐむ。


「人の本音は、
その人の子どもを例えに出すと、
上手く聞き出せる」
というのが、私の持論だが、
その場面こそ、まさにそれが表されていた。


彼女は、自分の娘が、
自分と同じような道に進む事を恐れている。
つまり、彼女自身も、
自分の現在のアバズレのような生活を、
決して良いとは思っていないという事だ。


さらに、アフレックが町を出ると知った時、
「あなたの望む(真っ当な)女になるから連れていってほしい」と
すがり付く。
あの瞬間、彼女は心底そう思っていたのが見て取れる。
本気も本気、自分を信じていたと思う。


ただ、そんな気持ちが一生続くのか、
自堕落な生活に戻ってしまうのかは、
もう、その人次第、
神のみぞ知るとしか言いようがないのだけれど。


評価 ★★★☆☆

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