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「理由」 [映画]

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〔1995年/アメリカ〕


フロリダの田舎町で、11歳の少女が乱暴され、惨殺される。
警察は、黒人青年・ブレア・アンダーウッドを容疑者として逮捕する。
アンダーウッドは努力して大学に入ったインテリで、
しかし、そういった経歴は反感を持たれる原因にもなっていた。
彼は、拷問のような取調べを受け、
半ば強制的に犯行を自白する。


数年後、死刑廃止論者・ショーン・コネリーの所へ、
アンダーウッドの祖母が訪ねて来る。
死刑判決を受けたアンダーウッドは冤罪で、
事件を再調査してほしいという依頼だった。


フロリダに飛んだコネリーは、
アンダーウッドから、
刑事・ローレンス・フィッシュバーンが自分に銃を向け、
自白を強要したと訴える。


フィッシュバーンに会ったコネリーだが、
彼はアンダーウッドが真犯人だという揺るぎない確信を持っていた。
しかし、コネリーが調査を進めていくうちに、
アンダーウッドと同じ刑務所に入っている、
連続殺人鬼・エド・ハリスが真犯人だとの確証を得る・・・。





前半で、事件は解決したと思わせておいて、
しかし、実はまだ続きがあるという作り。


前半は緊迫感でドキドキする。
ブレア・アンダーウッドは冤罪なのか。
それなら真犯人は誰なのか、
興味はそこの集中して、目が離せない。


ただ、後半がイマイチ。
犯人の「理由」というのが弱い気がする。
あんな風に、計画通りに物事が上手く進行するのか疑問。
そもそも、ショーン・コネリーが、
再調査の為に町に来るかどうかだって、
確証はなかったはずだし。


エド・ハリスが凄い。
不気味な連続猟奇殺人者の役が、
めっちゃ上手かった。
彼が遺族に当てた手紙というのが、
法廷で読まれるのだけれど、
それがもう、耳を塞ぎたくなるような、聞くに堪えない内容で、
私だったら、その場で卒倒してしまいそうなものだ。


普段、彼の入っている刑務所では、
遺族にあてた彼の手紙は、届けずに捨ててしまうのが決まりだったが、
法廷では、それが証拠となるため、
無視はできないのだ。
裁判とは時に、大変に残酷なものだと痛感する。


ショーン・コネリーの娘役を、
スカーレット・ヨハンソンが演じてる。
まだ10歳くらいで、とても可愛い。


しかし、だ。
コネリーの年齢やルックスからすると、
親子というには、ちょっと無理があるような(笑)。
年取ってからできた子どもという設定だろうし、
それが悪いとは言わないけれど、
やっぱり、不自然な感じは否めない。
まぁ、こういった映画は多いけどね。
クリント・イーストウッドとか、ハリソン・フォードとか(笑)。


評価 ★★★☆☆