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「パンチドランク・ラブ」 [映画]

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〔2002年/アメリカ〕


アダム・サンドラーは、
お手洗いの詰まりを直すスッポン(正式名が分からない(笑))を
卸販売する会社の若き経営者。


彼は内気で真面目、
恋人もおらず、
幼い頃から7人もいる姉にやり込められてきたせいか、
キレると手が付けられないという別の顔もあった。


また、物事へのこだわりも強く、
今の関心事は、食品会社のキャンペーンの
マイレージプレゼントの事。
なんとか沢山マイレージを手に入れようと、
大量のプリンを買い込んでしまうなど、
「思い立ったら命懸け」みたいな性格である。


ある日、彼は、公告に出ていた、
“セクシーダイヤル”に魔が差したように電話をしてしまう。
それは美女が電話で性的なサービスをしてくれるというものだが、
その際、「必要だから」と言われ、
クレジットカード番号・身分証明書番号、
電話番号・自宅の住所など、
あらゆる個人情報を教えてしまう。


そんな彼にも、ついに恋人ができる。
相手は姉の同僚のエミリー・ワトソン。
ワトソンは問題の多いサンドラーを愛してくれ、
2人は親密になってゆく。


ところが、“セクシーダイヤル”の女が、
「金を貸してくれ。でないと家まで行く」と脅してくる。
“セクシーダイヤル”は、会社ぐるみで、
客を強請っていて、
本当にチンピラ3人を送り込んでくる。
サンドラーとワトソンの運命はどうなるのか・・・。





予備知識ゼロで見始めたせいか、
最初、アダム・サンドラーが、
食品会社に電話して、マイレージの確認をしている場面に、
「なんでこれが“パンチドランクラブ”?」と思いでいた。


とにかく最初から変な場面が続く。
サンドラーは、道端に捨てられた(置き忘れられた?)、
オルガンを会社に持ち込んで、
デスクの上に置いたりもしている。
彼の行動はいつも一風変わっているのだ。


“セクシーダイヤル”の場面も変わっている。
電話の向こうの女は、
サンドラーをその気にさせようと、
セクシーな言葉で挑発するのだが、
彼は、「別に」とか、「そんな事してないよ」とか、
まるでノリが悪い。
何の為に電話したんだか(笑)。


しっかし、そんな怪しげなサービスに、
自分の情報は一つも教えてはいけないね。
見ていて、相手は実に言葉巧み。
「カード番号を教えていただけないと、なんとかかんとか」って、
答えざるを得ないような言い方をしてくる。
見ているこちらは、「教えちゃだめー」と言いたくなるけど、
その時の当人は、必死なんでしょうね。


恋愛部分には、特に感慨はなかったかな。
情緒不安定なサンドラーを分かってくれる人が現れて、
良かった良かったっていうくらい。


それよりラスト近く、サンドラーのキレやすい性格が、
幸いする。
欠点だと思っていた事でも、
それが利点になる場合だってあるのだ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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