SSブログ

「ガンマン無頼」 [映画]

gunmanburai.jpg
〔1966年/イタリア〕


テキサスの小さな町の保安官・フランコ・ネロ。
彼の銃の名手で、
その腕に敵う者はいなかった。


そんな彼は、幼い頃、父親を殺し、
今はメキシコで暮らしているホセ・スアレスを
探して旅立つ事になる。


いよいよ出発という時、
弟・ジムコレ・キトッシュが「自分も行く」と言い出した。
まだ年若いキトッシュを止めたネロだったが、
「俺だって父親の仇を討ちたい」という弟の言葉に、
一緒に行く事を決める。


メキシコに入り、
ネロとキトッシュは、スアレスの居場所を人々に尋ねるが、
皆、口をつぐんでしまう。
スアレスは、その辺一帯を支配する首領になっていたのだ。


様々な妨害に遭いながらも、
やっとスアレスと対面できたネロ。
ところが、いざという時、
彼はスアレスから、ある重大な秘密を聞く。
スアレスを殺す事が憚られるような秘密を。


ネロとキトッシュはどうなるのか・・・。





なんと言えばいいのか、
マカロニウエスタンの雛形のような映画(笑)。
つまらなくもない代わりに、ひねりもない、
王道のような作品。


悪の限りを尽くすホセ・スアレスが、
自分の秘密をフランコ・ネロに話す時、
一瞬、人間らしい顔を見せる、
そこが好き。


物語としてはよくある展開だけれど、
どこの国でも、
人の感情は同じなのだと、
あらためて思い知る。


それにしても、まぁ。
とにかくよく人が殺し合うわ。
なーんにもしていないのに、
酒場に入っただけで争いになって、
銃の撃ち合い。


マカロニウエスタンだから当たり前なんだけど、
セリフは全部イタリア語。
「テキサスに帰んな」とか、
「ここはメキシコだぜ」とかいうセリフを聞いていても、
「そこを真っ直ぐ行っても、
ヨーロッパのどこかの国との国境だよ」と言いたくなる自分が、
なんだか可笑しかった。


評価 ★★★☆☆

nice!(22)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画