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「プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング」 [映画]

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〔2004年/アメリカ〕


前作から5年。
大学を卒業したミア(アン・ハサウェイ)は、
ジェノヴィア王国の女王となるべく、
かの地へ旅立つ。


到着してすぐに開かれた、
21歳の誕生日を祝うパーティで、
ミアは素敵な青年・ニコラス(クリス・パイン)と出会う


するとそこで、問題勃発。
ニコラスの伯父・メイブリー子爵が、
「ジェノヴィア王国の法律では、
女は結婚していないと王位には就けない」
と言い出したのだ。


30日以内に結婚をしなければ、
王位継承権はニコラスに移ってしまう。
ミアはお見合いをし、
ケニルワース公爵と婚約するが・・・。





アメリカの冴えない高校生だった、
アン・ハサウェイ演じるミアが、
実は、小国ジェノヴィア王国の
皇太子の娘だった、という夢物語。


前作を見たのが2012年だから、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2012-08-20
あれから8年も経ってしまった。


この続編を見るに当たって、
前作の自分の感想を読み返してみたのだけれど、
いやー、
ひどい事が書いてありますな(笑)。


「続編には全然期待していない」とか、
「続編は勢いで観ないと、観る気が失せそう」とか(笑)。


どうやら、その時の勢いは、
本当に失せてしまったらしく(笑)、
やっと今になって、重い腰を上げたという感じ。
いや、ソフトの用意はあったんです、
8年間眠っていただけで(笑)。


しかも、私ったら、
女の勘が冴えていたらしく、
サブタイトルの、
「ロイヤル・ウェディング」とは、
政略結婚か?
みたいな事が書いてある。
(いや、そんな事、特に勘が冴えてなくても、
 誰でも想像つきますか(笑))。


本当に、この映画、
ミアは30日以内に結婚しなければならない事態となる。
そして選んだケニルワース公爵は、
とてもいい人なのだけれど、
私は彼に恋してはいない・・・と。


こういう物語の王道として、
ヒロインの本命のお相手は、
一番最初に出会ったイケメン。
この映画の場合は、クリパイ。
何の捻りもない。


婿選びの時、
ミアは、祖母(ジュリー・アンドリュース)らと、
世界各国の王室の、
独身男性をスライドで観て、
批評をするのだけれど、
写真の中に、
イギリスのウィリアム王子ご本人の写真があって、
「おぉ!」と声が出てしまった。


ミアも、その気になって
「素敵!彼がいいわ!」と言うんだけど、
「彼はイギリス王室の跡取りなので無理です」と却下される。


こういうのって、王室の許可を得ているのよね、
ディズニーだし。
いいなぁ、自由で。


日本で全く同じお話が作られたとして、
実在の皇室の誰かの写真を使うなんて考えられない。
日本の皇室って、笑いが一つもないし、
なんか・・・融通が利かない・・・よね。
それくらいの余裕があった方が楽しいのになぁ。


評価 ★★★☆☆

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「虹男」 [映画]

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〔1949年/日本〕


ある山奥の別荘で火事があり、
焼け跡から遺体が出てくる。
どうやら、殺されてから、
放火されたらしい。


容疑者は、
別荘の持ち主・摩耶家の親類の娘・由利枝。
しかし、由利枝は、
記憶がないと言っては、泣くばかり。


偶然、警視庁で由利枝と会った、
新聞記者の美々は、
由利枝とは学校時代の親友。


美々は、由利枝が人を殺せるような人間ではないと、
調査を始めるが、
摩耶家には、恐ろしい秘密があった・・・。





〇〇男、なんてタイトルを見ると、
江戸川乱歩の小説を思い浮かべるけれど、
(「蜘蛛男」とか、「影男」とか)
これも、まぁ、乱歩の小説のような、
犯人探しの物語。


「虹男」という、
この世のものではない者が登場するわけではなく、
私は、
オカルトより、サスペンスの方が好きなので、
その設定で良かった。


舞台となる、摩耶家は、
代々、人口虹を作り出す研究をしていて、
だったら、虹が好きなんじゃないかと思うけど、
そうではなく、
なぜか虹に怯えている。


そもそも、この摩耶家は、
おかしな人間の集まりで、
こんな中にいたら、
気が変になっても
不思議はない感じで。


それにしても、
主人公の由利枝は、
昔気質の女なんだろうけど、
メソメソメソメソ泣いてばかりいる。


そして、時々、
意を決したように、
美々に、
「秘密を打ち明けますわ」と
言いかけるんだけど、
必ず何かの邪魔が入って、
中断される。
さっさと話せよ、と思う(笑)。


この映画、
基本は白黒なのだけれど、
登場人物たちの見る虹の幻覚部分だけが、
カラーで映し出される。
これは昔は、
とても衝撃的な演出だったそうだ。


ただ、カラーの部分のフィルムが見つからないそうで、
現在、観られるのは、
復元したものだとの事。


評価 ★★★☆☆

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「新・網走番外地 嵐呼ぶ知床岬」 [映画]

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〔1971年/日本〕


傷害事件で服役していた末広勝治(高倉健)が、
2年8か月ぶりに、
網走刑務所から出所した。


妹の結婚が間近いため、
すぐにでも東京に帰りたかった末広だが、
ひょんなことから、
少しの間、加納牧場で働く事になった。


競走馬を育てる加納牧場と、
近所の熊谷牧場とは、ライバル関係で、
常に競い合っていたが、
最近では、
加納牧場が育てるダービーの有力馬・カノーホマレを狙い、
熊谷牧場が、様々な策を巡らしていた。


末広は、
嫌がらせを繰り返す熊谷牧場に
怒りを覚え・・・。





シリーズ物の映画は、
できるだけ、製作順に観ると決めているのだけれど、
「網走番外地」は、なぜか年代に関係なく、
バラバラに観ている。


特に理由はないけれど、
たまーに、「午後ロード」などで放送された時、
観たりするので、
順番には構っていられないんだと思う。


それに、ストーリーに続きがあるという感じではないので、
別にバラバラでも、
支障はない(笑)。


というわけで、
シリーズ16作目のこの映画、
なぜ、わざわざ観たのかって、
理由はただ1つ。
野添ひとみさんが出ているから。


野添さんが、
この映画に出演されたのには、
ちゃんと理由があるらしい。


なんでも、
当時、野添さんは、
夫の川口浩様と、競馬中継の司会をされていて、
だから、この映画に相応しいと判断されたのだとか。


野添さんが出ている映画を観られるのも嬉しいけど、
思いもかけないところで、
浩さまのお名前が出てきたのも嬉しい。


そして、この映画は、
野添さんの最後の映画出演作でもあるそうだ。


冒頭、高倉健さんが網走刑務所から出てくる場面が笑える。


高倉さんは、出所にあたり、
妹から送られた服を着る。


その服ってのが、
変な星条旗みたいな柄のTシャツに、
真っ赤なジャケット。
どう見ても、
高倉さんが着ていい服じゃない(笑)。


ご本人も、
「俺やだよー、こんなちんどん屋みたいな服ー」と。
高倉さんって、真面目な顔して、
そういう場面をこなすから、
なんだか可愛げがあって、面白いのよね(笑)。


その後、牧場で働くようになった高倉さんだけど、
正義のためとはいえ、
どんだけ人を殺すんだってくらい、
殺しまくる。
あの死体はどうなるのか、
高倉さんの次の刑期はどれくらいになるのか、
心配になってしまう(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「スカイスクレイパー」 [映画]

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〔2018年/アメリカ〕


香港に建設された
220階建ての超高層ハイテクビル、
「ザ・パール」。


元FBIのウィル(ドウェイン・ジョンソン)は、
このビルの98階に、
妻と2人の子供と暮らしながら、
セキュリティ監査の仕事をしている。


ある日、ウィルは、
ビルのオーナー・ジャオに会い、
ビル全体のセキュリティをコントロールできる、
タブレットを渡される。


ところが、
その後、乗ったフェリーの中で、
鞄を盗まれてしまう。


その頃、「ザ・パール」に、
テロリストが侵入し、
96階に火を付け・・・。





あぁ、もう、この手のハイテクビルを見ても、
以前のように、
「凄いなぁ」とか、「いいなぁ」とか、
全然思わなくなってしまって、


「災害の時、どうするんだろう」
「何らかの理由で電気が止まったらどうするんだろう」
「何らかの理由で閉じ込められたらどうするんだろう」
「何らかの理由で入れなくなったらどうするんだろう」


などなど、
そんな不安ばかりが頭に浮かんで困る。


その不安の中の一つに
火事があるわけだけど、
案の定、
火災が起こる。


それも、事故でなく、
テロリストによる、放火という形で。


その後は、
想像通り、
ドウェイン・ジョンソン、大活躍。


家族を守るため、
どんな離れ業でもやってのける。
そして、絶対死なない。


アクション映画の王道のような作品だけど、
だからこそ、
安心して観ていられる。


「タワーリングインフェルノ」と「ダイ・ハード」を
合わせたような映画だなぁと思わなくもなかったけど、
そんなものかと思えば、
それほど気にならない。


評価 ★★★☆☆

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「パパはわるものチャンピオン」 [映画]

papahawarumonochampion.jpg
〔2018年/日本〕


小学校3年生の祥太(寺田心)は、
体が大きくて、カッコいい
パパ(棚橋弘至)が大好き。
でも、パパの職業が何なのか、
なぜか、パパもママも教えてくれない。


ある日、祥太はパパの事が知りたくて、
後をつけた。
すると、そこはプロレス会場。
偶然来ていたクラス一の美少女・マナと、
一緒に観戦したところ、
なんと、パパが、
嫌われ者のレスラー「ゴキブリマスク」である事を知り、
大変なショックを受ける。


さらに、祥太は、クラスメイトたちに、
自分のパパが、
人気レスラー・ドラゴンジョージだと嘘を吐いてしまう。


そんな祥太の気持ちを知ったパパは、
ある決意をし、
リングに上がる・・・。





寺田心くんは、
色々なインタビューなどを見ると、
どうにもいい子すぎて、
子供らしさの無い子だなぁ、と、
大好き、という気持ちにはなれなかった。


でも、この映画の心くんは、
なかなか良かった。
父親が、
嫌われ者のレスラーというのを、
人に言えずに悩む少年役を、上手く演じていたと思う。


確かに、子供の頃って、
「恥ずかしい」と思う部分が、
今とは全然違う。
正反対と言ってもいいくらい。


今なら絶対、笑い話になるような事や、
受け狙いで、自分から話してしまうような事を、
あの頃は「恥ずかしい」と思ったり、


逆に、
今思えば、
よくあんな恥ずかしい言動ができたな、
と思う事があったり。


父親役を演じたのは、
本物のプロレスラー・棚橋弘至さん。


といっても、
私はプロレスには詳しくないので、
この方のことは、
この映画で初めて知った。


他にも、プロのレスラーさんたちが、
多数出演している。


そのせいで、
試合の場面は、本物の迫力が伝わってくる。
俳優さんだったら、こうはいかなかっただろう。
なかなか面白かった。


私は、
プロレス、というか、
格闘技全般を、生で見た事が一度もない。
一度、見てみたいと思いながら、
機会が無いまま、今日まで来た。


一度、疑似体験したのは、
前にブログに書いた、
「ゆるキャラ大乱闘」のみ(笑)。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2018-05-09


あれはあれで、
楽しい体験だったけど、
今度は、本物の格闘技を見てみたい。
特にボクシング観戦は、
私の、「したい事リスト」のかなり上位にある。
口に出せば、願いは必ず叶う。
そう信じて、
笑顔でスポーツ観戦ができる日が
一日も早く来ることを心から願っています。


評価 ★★★☆☆

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