「ワンダフルライフ」

〔1999年/日本〕


ある建物の中に、職員が集まった。
彼らの仕事は、
死者たちから、
人生で一番印象的な思い出を
一つ選んでもらうこと。


そして、その思い出を映像化して、
死者たちを
幸せな気持ちで天国へ送ってあげること。


今日集まった死者は22人。
聞き取り調査が始まり、
それぞれが、
自分の思い出を語り始めるが・・・。





なんの予備知識もなく
観始めたのだけれど、


いやー、ビックリした。
そして、嬉しかった。


井浦新や伊勢谷友介が出ているから、
割と新しい映画だと思っていたのだけれど、
なんと、
由利徹さん、
谷啓さん
原ひさ子さんの
お三方が出ておられて、
え！って。


1999年の映画に出られているという事は、
まだこのお三人は、
ご存命だったんだ、と思い、
調べてみると、
特に、
由利徹さんが亡くなられたのは、
この年なので、
映画としては最後の作品になるのだろうか。


しかも、役柄が、
もう由利さんそのもの。


自分の人生の一番印象的な出来事を選ぶために、
思い出を語るのに、
由利さんの話題といえば、
女性の事ばかり（笑）。


由利さんも、
きっと楽しんでおられたんだろうなぁと
想像すると、
本当に可笑しい。


谷啓さんも、
施設の所長さん役を、
原ひさ子さんは、
送られるお婆さんの役を
それぞれ好演していた。


それにしても、
人生で一番大切な思い出を選ぶって、
こういう映画を観たら、
大抵の人は、
自分だったら・・・と思うんじゃないだろうか。


私も考えた。


あれかなぁ、これかなぁと、
様々な事が頭に浮かぶけど、
一つと言われると、
ちょっと迷う。


もう少し考えてみよう。
それに、もしかしたらこれから先、
今まで以上に、
素敵な事が起こる可能性が、
あるかもしれないし（笑）。


評価　★★★☆☆