「哀愁のサーキット」 [映画]
〔1972年/日本〕
満田和郎(峰岸徹)は、
プロのカーレーサー。
彼はある日、海岸で、
自分のレコードを海に投げ捨てている
人気歌手・榊ナオミ(木山圭)と出会う。
数日後、満田は再びナオミと出会った。
マネージャーを撒き、
仕事をほっぽり出して、
デートする2人。
それから数日間、
濃密な時間を過ごしたあと、
ナオミは帰ってゆくが、
芸能レポーターに囲まれ、
激しい追及を受ける・・・。
なんだかベッドシーンの多い映画だなぁ、
全体の3/4くらい、ベッドシーンだよ、
ここまでくるとお腹いっぱい・・・
なんて思いながら観ていたのだけど、
ブログを書くにあたって、
この映画について調べてみたら、
えーーー!ビックリ!
これって、日活ロマンポルノなの!?
一般映画がポルノっぽかった、
という経験はあるけど、
ポルノと知らないでポルノを観た経験は、
初めて(笑)。
何も知らないから、
そのシーンになると、
音量を落として観ていた(笑)。
近隣の皆様に聞こえたら、
恥ずかしいので(笑)。
しかも、ウィキペディアによると、
ベッドシーンは、
「愛のコリーダ」顔負けの、
本番だったとか。
なんだ、それを知っていたら、
そのつもりで観たのに(笑)。
もう一度観ればいいんだろうけど、
またDVDをセットするのが面倒くさいしなぁ。
いや、この映画、
私にとって重要なのはそこではない。
何がすごいって、
この映画には、
歌手の石川セリさんが、
ご本人役で出演されているのだ。
高校時代のある日、
クラスメイトが、
私の机に、
何か詩を書いたメモをぽんと置いた。
そこには、石川セリさんの、
「小さな日曜日」の歌詞が書かれていて、
それを読んだ私は、
感動で泣いてしまった。
クラスメイトは、きっと私の好きそうな歌だと思って、
そんな事をしたのだろう。
今思えば、
JKが好きそうな、感傷的な歌だけど、
その頃の私にはショックだった。
クラスメイトがなぜそんな古い歌を知っていたのかは、
今でも分からないのだけれど。
それがきっかけとなり、
セリさんの曲を聞きまくった私は、
彼女が大好きになった。
なので、
お若い頃のセリさんが
歌手役で、何曲か歌を披露しているシーンに、
感激で。
そんな事もあって、
ポルノだとは夢にも思わなかったんだろうなぁ。
(まだ言ってる(笑)。
評価 ★★★☆☆