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「プロヴァンスの休日」 [映画]

provincenokyujitsu.jpg
〔2014年/フランス〕


レア(クロエ・ジャネット)、
アドリアン(ユーゴ・デシウ)、
テオ(ルーカス・ペシリエ)の3姉弟は、
母が仕事で長期出張のため、
プロヴァンスに住む祖父・ポール(ジャン・レノ)の家で、
夏の2カ月を過ごす事になる。


母は、昔、
駆け落ち同然で祖父の家を飛び出しており、
以来、実家に戻る事はなく、
当然、レアたちも祖父とは初対面。


ケータイの電波も入りにくいプロヴァンスの田舎で、
思春期のレアとアドリアンは苛立つ。
しかも、祖父は頑固で、
若い者に理解がなく、
こんな所に2カ月もいられるとは思えない。


しかし、聴覚に障害のあるテオだけは
ポールに懐き、
レアたちも次第に、
ポールや、村に馴染んでゆく。


ある日、アドリアンは、
勝手にポールのSNSを開設、
すると、ポールの昔のヒッピー仲間がやって来て・・・。





「カリコレ」で観た。

karicolle.jpg

ひと夏を
祖父の家で暮らす、
3人の孫たちの物語。
ポスターはしっとりした感じだけど、
実際はコメディっぽい。


冒頭、サイモン&ガーファンクルの
「サウンド・オブ・サイレンス」が流れ、
フランス映画なのに、
雰囲気じゃないなーと思う。
この曲を使う理由は分かるけど、
なんだかちょっと・・・。


その後も、
「ヴィーナス」や「シー・オブ・ラブ」など、
フランスらしくない曲がいっぱいで、違和感。
まぁ、いいけど。


違和感といえば、
長女のレアは、
めちゃくちゃギャルっぽいのに、
環境問題に異様に関心があるという設定で、
どっちなんだよ、と言いたくなる。
いや、ギャルが環境に関心持ってもいいんだけど、
その割に、ケータイの電波が入らないと怒ったり、
なんだかよく分からない(笑)。


レアは、眉にピアスを入れているのだけれど、
それを、
祖父のジャン・レノは、
「眉に釘なんか刺しおって」と表現したのに
笑った。
釘て。


その後、レアは、
ピザの車販売をする、
イケメンのにーさんと恋愛問題を起こす。
環境問題なんか、どっか行っちゃってる(笑)。


それから、怖いな、と思ったのが、
アドレアンが勝手に、
祖父の名前でSNSを開設した事。


考えてみれば、これって、
悪意を持った人が、
誰かに嫌がらせするために、
しようと思えばできる事だものね。


この映画では、
その結果、
祖父の昔仲間がやって来て、
楽しい時間を過ごすわけだけれど、
いくら肉親でも、
そんな事をされるなんて、
私だった本当に嫌だな。


平凡な話だけど、
まだ幼いテオの純粋さが救い。


評価 ★★★☆☆

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