「愛のコリーダ」とマドンナの「SEX」 [できごと]
以前、コメント欄で、
「愛のコリーダの北米版を買った過去がある」というような事を書いたら、
詳しい話を聞きたいとのお返事をいただいたので、
書いてみようと思います。
といっても、
これは、それほど大した話ではないのですが。
ずいぶん前ですが、
私は、阿部定さんにとてもハマった時期があり、
本を何冊も読み、
「男と女は、どこまで愛し合えるのか」と
考えていた事がありました。
本を読めば、次は映像です。
阿部定さんといえば、
まず「愛のコリーダ」が頭に浮かぶのは当然の事なのですが、
私は、この映画を、
日本人の手にかかった無粋なボカシなど無しの、
完全な形で観たい、と思いました。
で、北米版のDVDをネットで買ったんです。
映画は、
定と吉蔵の愛の世界がきっちり描かれていて、
本当に素晴らしかったです。
ボカシは、
やはりあるよりは無い方が、リアル感が何百倍も違うと思います(笑)。
輸入のエロの話なら、
もっと笑えるエピソードがあります。
マドンナが以前、
「SEX」というタイトルの、
過激なヌード写真集を出し、
大騒ぎになった事を記憶されているかたも多いと思いますが、
マドンナが大好きな私は、
やはり、ボカシの入った日本版を買うのは
どうしても嫌で、
完璧なものが見たくて(完璧が好き(笑))、
当時、アメリカに住んでいた友人に、
アメリカ版のものを、送ってほしいとお願いしたのです。
友人は快く引き受けてくれて、
すぐ発送してくれたのですが、
数日後、なんと、税関から手紙が!
そこには、
「あなたの所に、違法な品物が届いています。
○月○日までに、税関に来てください」と書かれているではありませんか。
その頃はちょうどクリスマスシーズンで、
プレゼントのどさくさに紛れての、
麻薬の取引などが警戒され、
アメリカからの荷物は抜き取りで中身をチェックしている、
との事でした。
友人は、写真集の上下に、
一般の雑誌を入れてくれたのですが、
誤魔化す事はできなかったようです。
「どれだけ叱られるんだろう、
まさか密輸の罪で逮捕されるんじゃ・・・」
と不安な気持ちで出向きましたら、
どこかの部屋に通され、
机に座らされ、
そこで、係の中年男性が、
写真集の中の、3箇所を指さして、
「ここと、ここと、ここが、マズいんだよねー」と言い、
「これで消してくれる?」と、
紙やすりを手渡されたんです。
それはそれは恥ずかしかったです。
黙って言われた通りに3箇所削りました。
実際、写真集は、
3箇所どころか、
全ページを削らなくてはならないような内容なのですが、
まぁ、一応の決まりで、
そのような形を取っているのだろうと、
今になって思います。
こんな事、
女が書く内容ではないですね。
すみません。
ちょっと変な体験だったので、記してみたくなりました(笑)。