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「ノストラダムスの大予言」 [映画]

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〔1974年/日本〕


環境学者・西山良玄(丹波哲郎)は、
公害による、人体への影響を研究する傍ら、
代々西山家に伝わる、
ノストラダムスが記した「諸世紀」の研究をしている。


地球の環境汚染は進み、
干ばつや冷害、
洪水、人口増加、食糧不足などは、
ノストラダムスの予言通りとなってゆく。


そんな中、良玄の娘・まり子(由美かおる)の恋人で、
カメラマンの中川(黒沢年雄)が
海外から帰ってくる。
まり子は再会を喜ぶが、
良玄は2人に、
「子供は作るな」と言い渡す。


その後、アジアで起こった異常現象の調査のため
ニューギニアに、調査団が送り込まれるが、
全員が消息不明になる。
良玄、中川、その他数名が、
現地に赴くと・・・。





「何もそんなに煽らなくても」、と言いたくなるくらい、
地球の未来が悲観的に描かれている、
「日本沈没」の別バージョンみたいな映画。


ウィキペディアによると、
当時は文部省の推薦映画だったと書かれてある。
ビックリ。
こんなもの、子供が見たら、
不気味すぎてトラウマになるんじゃない?(笑)


しかも、文部省推薦映画って、
エロ場面の無い映画が選ばれるんじゃなかったっけ?
映画の中で、
由美かおると黒沢年雄は、
特に必要のないラブシーンを演じていて、
その際、由美さんはしっかりヌードになっている。
ネットを調べると、
「小学生の頃、それ目的で観にいった」と書かれているかた多数。
当時、「文部省」を信じて子供を劇場に連れていった親は、
困ったんじゃないだろうか(笑)。


丹波哲郎(通称・タンバリン)が
しつこくてたまらない。


学者のタンバリンは、
総理大臣もいるような会議の席で、
自分の説をガーガー捲し立てる。


他の誰かが異を唱えても、
それに被せるように、
さらに、がなり立てる。
とにかく暑苦しい(笑)。


そんなエラソーな態度のわりに、
家では、由美さんと黒沢さんに向かって、
「お前たち、もう済んだのか?」って、
そんな気持ちの悪い事を聞く実の親父がどこにいる。
何プレイ?(笑)


1974年に、
これほど終末観を煽っていたけど、
40年後の今、
人間はまだ普通に生きている。
良かった、ノストラダムスの予言が当たらなくて(笑)。
一体何だったんだ、あの予言とやらは。


一体何だったんだ、と言えば、
本作で、一番無意味と思われるのが、
由美かおるが、砂丘で突然踊り出すシーン。
しかも妊娠中。
新しい生命を讃えるダンスとでも言いたいのだろうか。
しかし、観ているこちらは、
お腹の子がどうにかなるのではないかと、
気が気じゃない。
ラブシーンより、必要のないシーンであった(笑)。


評価 ★★★☆☆

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