「仮面ライダー1号」 [映画]
〔2016年/日本〕
45年前に、悪の秘密結社・ショッカーにより、
改造人間にされた本郷猛(藤岡弘、)は、
世界を放浪していた。
しかし、恩人・立花藤兵衛の孫で、
女子高生の麻由(岡本夏美)の危機を知り、
急遽、日本に戻ってくる。
かつてのショッカー最高幹部・地獄大使(大杉漣)の復活に、
麻由の存在が必要不可欠らしく、
麻由は狙われているのだ。
猛は、ショッカーの真の狙いを探る中、
仮面ライダーゴースト=天空寺タケル(西銘駿)らと出会い、
協力関係に。
しかし、長年に渡って過酷な戦いをしてきた
猛の肉体には限界が近付き・・・。
ブログを始めて6年、
様々なジャンルの映画の感想を書いてきたつもりだけれど、
まさか戦隊ものに手を付けるとは、
自分でも思っていなかった(笑)。
しかし、これは、ただの戦隊ものじゃない。
仮面ライダー45周年の記念作であり、
初代仮面ライダーを演じた、
藤岡弘、さんが70歳にして仮面ライダーを演じるという、
すごい映画という事だ。
正直、私は、
「仮面ライダー」というものを観るのは、
生まれて初めてで、
上記の粗筋も、あっているのかどうか、
自信がない。
でも、「仮面ライダー」に対して無垢だからこそ、
過去の作品と比べてどうの、という事もなく、
純粋な気持ちで観られるという気もする。
で、観始めたこの映画、
時々、声をあげて笑ってしまう。
女装した竹中直人がカラオケしたり、
天空寺タケルが麻由の高校の教師になって、
(学校の許可は得たのかよ!(笑))
プリクラ撮ったり、
それを見た、
タケルのガールフレンド(?)が
激しく嫉妬したり、
藤岡弘、が、ひそかに道路工事のバイトしてたり、
仮面ライダー素人の私には、
戦闘場面より、
そういった場面が面白くてたまらない。
こういった観方が邪道なのかどうか、
私には分からないけど、
どんな楽しみ方をしたって、
映画は映画だ。
最初、タケルの仲間にお坊さんのような青年がいるのが
不思議だったけど、
それは、「仮面ライダーゴースト」だから?
幽霊だから、お坊さんが必要なの?
(このお坊さんがまた、なかなか面白くて良い)
地獄大使の役を、大杉漣さんがされている事にもビックリ。
最初、「似てるなー」と思って、
DVDを一時停止して、
ネットで確認しちゃった。
肝心の藤岡弘、さんは、といえば、
70歳とは思えないような、立派な体格で、
アクションも、それなりにこなしているように見えたのだけれど、
どうなんでしょう。
それに、笑顔がとっても優しい。
この人って、
邪な事を考えたりする事があるんだろうか、と思うくらい。
(人間なんだから、無いわけないが)
仮面ライダーに思い入れのあるかたは、
きっと全然違う感想があるのでしょうけれど、
私は私なりに、結構楽しめた。
評価 ★★★☆☆