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「栄光のランナー 1936ベルリン」 [映画]

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〔2016年/アメリカ〕


黒人青年・ジェシー・オーエンス(ステファン・ジェイムズ)は、
陸上選手として、
類まれなる才能の持ち主。


彼は、故郷に恋人を残し、
オハイオ州立大学に進学する。
コーチのラリー・スナイダー(ジェイソン・サダイキス)の
指導の下、
オリンピック出場を目指すようになる。


しかし、当時のアメリカは、
ナチスの色濃いベルリンでのオリンピックへの
ボイコットを訴える世論が高まっていた。


差別を受ける黒人も、
迫害されるユダヤ人も、
立場は同じ。
ジェシーの心は、オリンピック出場の夢と、
人種差別反対の気持ちの間で揺れる。


さらに、
「黒人地位向上委員会」から、
オリンピック出場を断念してくれとの
申し出を受け・・・。





試写会で観た。


ここ3・4カ月の間に、
「アイヒマン・ショー」
「帰ってきたヒトラー」
「奇跡の教室」
そして本作と、
試写会でナチスやヒトラーに関する映画を
4本も観ているんだけど、
それは偶然?
毎年、映画におけるナチス関連率はこんなもの?
それとも、そのような映画が量産される、何か理由があるのだろうか。


この映画の主人公・ジェシー・オーエンスは
実在のオリンピック選手なのだそうだ。


根強い人種差別に苦しむアメリカの黒人が、
ヒトラーに迫害されるユダヤ人に自分の姿を投影して、
ベルリンで開催されるオリンピックの出場を迷う、
というお話だけど、


まぁ、流れは誰にでも想像できる通りで、
眠くなる事はなかったけど、
めちゃくちゃ感動、というほどでもない。


口当たりのいい、
綺麗事の感想を書けばいいんだろうけれど、
人間は、
善と悪にきっちり分けられるわけじゃないし、
美しい心と、
どす黒い感情の両方持ち合わせていて当たり前なのだから、
ちょっと乗れない所があって。


もちろん、一つも感動しないわけじゃない。
例えば、
走り幅跳びの場面で、
ジェシーがライバルの選手に
助けられる場面とか。


評価 ★★★☆☆

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