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「おとうと」&岸惠子さんトークショー [映画]

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昨日、角川シネマ新宿で行われた、
「市川崑映画祭」の初日イベント、
「おとうと」の上映と、岸惠子さんのトークショーに行ってきました。
会場は、立ち見まで出る大盛況で、
岸さんの人気が分かります。


岸さんはとても好きな女優さんで、
そのお姿をこの目で見てみたいというのもありましたが、
なんといっても、今回の一番の目的は、
「おとうと」で、岸さんの弟役を演じた、
川口浩様のエピソードが、
きっと聞けるだろうと期待したからです。


「おとうと」は、
暗い家庭環境の中で、
しっかり者の姉と、次第にグレてゆく弟の関係を描いた秀作で、
浩様の代表作といってもいい作品です。
久し振りに観た「おとうと」の浩様は、
学ラン姿が素晴らしく可愛く、
「探検隊」の浩様しか知らない皆さまに、
(かつては私もそうだったが)
(最近では、「探検隊」さえ知らない若者がいてさらにショック(笑))
「彼の本業は俳優ですよ!」と叫びたくなるような映画です。


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映画が終わり、岸惠子さんが登場。
至近距離で見ましたが、
なんとも美しく、83歳って嘘でしょって感じです。
若尾文子さんが、「和」の美しさなら、
岸さんは、フランスの匂いがする「洋」の美で、
赤いドレスが、ご本人の雰囲気にピッタリ合っていました。


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※映画.comさんより


市川崑監督の映画祭ですので、
当然、お話は市川監督のエピソードが多かったのですが、


期待した通り、浩様のお話が出て、
一人興奮。
そんな人、会場でも私だけかしら(笑)。


撮影中、
父親役の森雅之さんと、
母親役の田中絹代さんは、
名優すぎて畏れ多く、
軽く口などきけなかったけれど、
その分、いつも浩様とふざけあっていたのだとか。


岸さんは、浩様の事を、
「浩くん」って。
若尾さんがトークショーで、「浩ちゃん」と呼んだ事は以前に書きましたが、
「くん」だの「ちゃん」だの、
皆さん、羨ましすぎ!(笑)。


その時、浩様は既に野添ひとみさんと結婚されていたそうで、
「撮影所とひとみさんの間を行ったり来たり」だったそうです。


他にも、吉永小百合さんや山本富士子さんのお名前が出て、
それが、笑っちゃうようなエピソードばかりで、
その軽妙なトークに、会場は笑いでいっぱい。
素敵なトークショーでした。

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SMAP [時事]

5人で笑っている姿が好き。
5人で歌っている姿が好き。
5人で与太話している姿が好き。


5人の全部が好き。


嫌な噂は吹き飛ばして。
どうかどうかどうか。
ホッとできる報告を待っています。

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「四十八歳の抵抗」 [映画]

yonjuhassainoteikou.jpg
〔1956年/日本〕


保険会社に勤める西村耕太郎(山村聡)48歳は、
あと2年で50歳の大台に乗る事に、
かなりの抵抗を感じている。
家族は妻(杉村春子)と、23歳の娘・理枝(若尾文子)の3人暮らしで、
平穏な日々だ。


ある日、耕太郎は部下の曽我(船越英二)の誘いで、
スナックに行くと、
そこで働く19歳の少女・ユカ(雪村いずみ)の
愛らしさの虜となり、
のめり込んでゆく。


一方、家では大変な事件が勃発していた。
理枝が19歳の恋人・敬(川口浩)と、
駆け落ちしてしまったのだ。
理枝は、すぐ帰ってきたものの、
敬を愛していると言って聞かず、
耕太郎を悩ませる。


曽我は、ユカと一緒に熱海に一泊旅行に出かける。
夜になり、
曽我がユカを押し倒そうとすると、
そんな気はまるでなかったユカに激しく抵抗され、
彼女の純情さに、男泣き。


敬が曽我の家に挨拶にやって来た。
敬と理枝の結婚に反対の曽我は、
議論になるが、負けてしまう。
さらにその後、理枝の友人から、
理枝が妊娠していると聞かされ・・・。





冒頭からいきなり、川口浩様と若尾さんのキスシーンから始まる、
おぉ!という感じの出だし。


けれど、若尾さんは主役ではなく、
あくまでも山村聡さんの娘という役どころ。


タイトルの48歳というのは、
もちろん山村さんの事なわけだけれど、
やはり昔と今とでは、
年齢の感覚が違うんだなぁと思う。


この映画での48歳というと、
まるで、もうすぐ人生が終わりそうなくらいの言い方で、
50歳なんかになった日には、
おじいさん扱いされそうな感じだ。
男性でそうなのだから、
女性なんて、もっと酷い事言われてたんじゃないかと想像する。


そして、そんな年齢に抵抗するように、
浮気に走る山村さん(笑)。
やっぱり男性は、
自分の年齢が気になり出すと、
そちらの方に行きがちなのかしら。
若い女の子と、どうにかなって、
生きている意味を確認したい、って。
いや、最近では、
女も同じかな。


「瘋癲老人日記」もそうだったけど、
山村聡さんって、
昔は意外と好色な役を演じているのよね。
私が山村さんを知った頃はもう、
素敵なおじさまって感じだったけど。


川口浩様が、
私の大好きな学ラン姿で登場。
昔は大学生が、
普通に学ラン着ていたのだと、
古い邦画を観ると、よく分かる。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中110本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
 竹取物語 (1987)
 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
 愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
 東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
 慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
 浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
 或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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「閉店時間」 [映画]

heitenjikan (1).jpg
〔1962年/日本〕


若尾文子、野添ひとみ、江波杏子は、
高校の同級生で、同じデパートに就職した
仲良し3人組。


呉服売り場の若尾は、
後輩のくせに、女というだけで自分を見下す、
川口浩を許せず、喧嘩ばかり。


食品売り場の野添は、
問屋からやって来る竹村洋介の
誠実な人柄に惹かれ、
竹村もまた、同じ気持ちでいてくれているらしい。


エレベーターガールの江波は、
少し派手好きで、
エレベーターの中で声を掛けてきた、
デザイン部の川崎敬三と恋に落ちるが、
彼に妻子がいる事を知る。


3人はそれぞれ、
客や上司に揉まれながら、
自分たちの生き方を模索するが・・・。





デパートで働く3人の女の子たちの、
それぞれの生き方を描いた、
軽めの映画。


もちろん主役は若尾さんなんだけど、
江波杏子さんがする恋愛が、
今、世間を騒がせている、
女性ハーフタレントと、
ミュージシャンの恋愛にソックリでビックリ(笑)。


江波さんは、
自分に近付いてきた、
洒落た男・川崎敬三さんと、
ベッドを共にした後、
結婚している事を知らされる。


一度は怒って別れようとするのだけれど、
川崎さんのペースに乗せられ、
また、江波さん自身が彼にすっかり惚れてしまっているせいで、
別れる事ができず、
既婚者と承知で付き合いを続ける・・・って、
うーん、まるで同じ。


つまり、まぁ、
昔からこの手の話は、
どこにでも転がっていたという事なのでしょうな。


今回の騒動で週刊文春に載せられた、
ホテルで撮ったと思われる、
窓ガラスに映った、あの2人の写真。
彼が独身だったら、
どれほど可愛いカップルだったかと思う。
でも、残念だけど、
やっぱり世間は不倫を許す事はないものね。


あとは、何事にもストイックだと思われてきた
女性タレントの方が、
厳しいのは他人に対してだけで、
自分には甘かった、というのも、
叩かれちゃってる原因なのかなぁとも思うし・・・。


・・・って、なんでこんな事書いてるんだ、私は。
これじゃ、映画の感想でもなんでもないじゃん(笑)。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中109本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
 竹取物語 (1987)
 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
 愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
 東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
 慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
 四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
 浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
 或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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「虹いくたび」 [映画]

nijiikutabi.jpg
〔1956年/日本〕


上原謙には、
3人の娘・京マチ子、若尾文子、川上康子がいる。
3人とも、生ませた女は違う。
京と若尾は一緒に暮らしているが、
川上は京都で暮らしている。


京の母親は、
上原の女癖のせいで自殺しており、
そのせいなのか、
彼女自身、恋愛に歪んだ感情があり、
年下の学生・川口浩をつばめにしている。


しかし、実は京が、
恋愛に黒い感情を持つのには理由があった。


彼女には、特攻隊に出る予定の恋人・川崎敬三がいたが、
川崎が出立する前日、
彼に体を与えたあと、
酷い言葉を投げかけられたのだ・・・。





若尾文子映画祭で観たのだけれど、
何かと驚く場面が多い。


まずは、
若尾さんと、父親の上原謙が、
旅行に行った時、
普通に一緒に温泉に入ってしまう場面。


いくら実の娘だって、
20歳も過ぎた女が、
父親と風呂に入るて。
そういう人が全くいないとは言わないけど、
まぁ、あまりない事であろう。
観ているこちらが恥ずかしい。


それから、次のビックリは、
明日、特攻隊に入るという川崎敬三さんが、
京さんに、
乳の型を取らせてくれと頼み込む場面。


特攻隊の映画は今まで何度も観た事があるけれど、
そのような事を言い出す男は初めて観た。
でも、映画で表されないだけで、
それは一般的にあった事なのだろうか。
私にはよく分からない。


そして一番の衝撃は川口浩様。


浩様は、年上の恋人・京さんに
めっちゃ惚れているようで、
「お姉さまー、お姉さまー」と
女言葉で付いてくる。


古い映画では、
こういった男の子をよく見るけど、
(シスターボーイというそうだ)
今の草食系男子とは、また違う感じ。
まぁ、昔、そういうのが流行ったのは
分かるとしても、
まさか浩様が、そのような役を演じていたとは。


でも、女言葉でも何でもいいから、
浩様にあんなに惚れられて、
べたべたされたら、
私なら、大喜びだけどな(笑)。
京さんはつれなかったけど。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中108本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
 竹取物語 (1987)
 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
 閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
 愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
 東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
 慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
 四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
 浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
 或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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