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「真昼の罠」 [映画]

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〔1962年/日本〕


エリートサラリーマン・田宮二郎は、
同期の誰よりも出世が早く、
さらに、1年間のアメリカ赴任を命じられるなど、
順風満帆の人生。


女性関係も相当派手で、
女性社員に手を付けては
ポイ捨てするのも日常茶飯事。
今も、彼の子供を妊娠したという事務員に
子供を産むと迫られている。


ある日、田宮は、射撃場で、
謎の女・叶順子と知り合い、
男女の仲になる。
ところが、実は叶が、
政財界の大物・小沢栄太郎の愛人である事を知り
驚愕する。
2人の事が小沢に知られたら、身の破滅は必至。


田宮と叶が逢い引きしている時間に
大変な事件が起こる。
田宮が懇意にしている女医・角梨枝子が殺されたのだ。
警察は田宮を容疑者の一人と考え、
事情聴取する。


角が殺された時間、叶と会っていたと言えば、
疑いは晴れる。
しかし、小沢の事を考えると、
それは絶対に言えない。
田宮は自分の手で犯人を捕まえようと決意する・・・。





ストーリーは平凡だと思うけど、
田宮二郎の転落の過程に
面白さを覚えて観てしまう。


田宮二郎って人は、
本当にエリートの役がハマる。
「清く貧しく」なんて絶対に似合わない。
あのルックスのせいなんだろうけど、
ハンサムすぎるというのも、
ある意味、考えものかも(笑)。


「英雄、色を好む」の諺通り、
女に手が早いというのも、
あの顔なら超納得(笑)。
しっかし、妊娠させた女性社員に向かって、
「あれは、社内旅行で酔った上での出来事」って、あなた、
そんな時まで女に手を出さなくたっていいだろうに(笑)。


ただ、この映画の田宮さんは、
どんどん落ちていく。
殺人の容疑がかけられただけで、
会社のイメージに傷をつけたとされて、
アメリカ赴任の話が流れたと思ったら、
今度は地方の工場へ左遷。
なまじハンサムだと、
落ちた時のギャップも激しい。


この映画に限らず、
古い邦画を観ていていつも驚くのは、
昔の新聞が、
まだ真犯人と確定したわけでもない人の、
名前やプライバシーまで、
めちゃくちゃに書き立ててしまう事。


まぁ、今は、その役割をネットがしている気がするから、
同じと言えば、同じなのかもしれないけど。
どんなに時代が変わっても、
人は、正義という大義名分のもとに、
誰かの事を叩きたいという心理があるのかもしれない。
私だって、人の事を責められない。


一つ、今でも心に残っている一言がある。


叶順子が、自分が小沢栄太郎の愛人だという事を話すとき、
「私は小沢の“持ち物”」って。
そっか、愛人は男の“持ち物”なんだ。
なんだか頭に残って離れない。
一度言ってみたい気がするけど、
そんな事を言う機会が一生なさそうなのが残念だわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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