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「ファインド・アウト」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


ジル(アマンダ・サイフリッド)は、
いつも怯えていた。
「あいつが来る。あいつが自分を捕まえにくる」、と。


彼女は1年前、
何者かに拉致され、森のどこかの穴に監禁されたが、
やっとの思いで逃げ出したのだ。
穴の中には、殺された女の死体が、
多数埋められていた。


しかし、彼女がどんなにそれを訴えても、
警察は、それを妄想だと処理してしまう。
彼女の体に大した傷はなく、
彼女の言う穴も見つからなかったからだ。


そんなある日、
バイトから帰ったジルは、
同居する妹のモリー(エミリー・ウィッカーシャム)が
失踪している事に気付く。
モリーが学校のテストの当日いなくなるわけがないし、
第一、パジャマのまま出掛けるなんて有り得ない。


「あいつが来たんだ。自分が留守だからモリーをさらったんだ」
警察に必死に訴えるも、
相手にしてもらえないジルは、
自分の手でモリーを救い出す事を決意する・・・。





アマンダ・サイフリッド主演のサスペンス。


出てくる人間出てくる人間全てが、
犯人に見えてしまって困る(笑)。
もしかして、こやつが・・・って。
絶対違うだろってやつまで、疑わしい。


しかし、まぁ、
オチはあっけない。
大した捻りはない。
何でもっとラストを膨らませなかったのかと、
ちょっと疑問だけど、
けれど、だからといって、つまらないわけじゃない。


これはもう、犯人が誰というより、
ジルの犯人探しの過程を見る映画なんだと思う。


ジルが、犯人の指示で、
深夜の森に入っていくシーンなんて、
怖くて怖くて、
「女の子が一人でそんな所に行っちゃ駄目!もうやめなよ」
と言いたくなる。
やっぱり私は、
幽霊なんかより、生きてる人間が一番怖い。


犯人に対するジルの出した結末も、
賛否が分かれる所であろう。
自分を全く信じてくれなかった警察への報復とすれば、
あれが良かったのか、悪かったのかの判断は
難しい。


それから、ジルが拳銃不法所持で
警察に追われている時の、
警察の目の誤魔化し方が
「あれは使えそう」などと、
くだらない事を考えてしまった。


私が今後の人生で、
警察に追われる事なんて(多分)ないとは思うけど、
私のような素人でさえそう思うのだから、
映画って、悪い人間に、
犯罪のヒントを与えてる気がするなぁと思ったわけで。


評価 ★★★☆☆

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