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「G.I.ジョー バック2リベンジ」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


世界平和のため活躍する秘密組織、“G.I.ジョー”。
ところが、アメリカ大統領(ジョナサン・プライス)が監禁され、
宿敵・ザルタン(アーノルド・ヴォスルー)が変装し、
大統領になりすました事から、
G.I.ジョーは裏切りの者の烙印を押されてしまう。


パキスタンで活動中の彼らは、
突然、ザルタンの命令を受けた軍からの襲撃を受け、
全員、死滅したと思われた。


しかし、デューク(チャニング・テイタム)ら3人は、
かろうじて死を免れ、アメリカに戻る。
そして、自分たちがなぜこのような仕打ちを受けるのかを知るため、
行動を開始する。


デュークたちは、初代G.I.ジョーの司令官である、
ジョー・コルトン司令官(ブルース・ウィリス)に
助けを請う事を決める。


そんな中、
世界の核保有国の首脳が集まった会議上で、
アメリカ大統領がロンドンへ核爆弾を落とし、
世界は大混乱となる・・・。





“G.I.ジョー”シリーズの2作目。
私には1作目よりこちらの方が、
その馬鹿馬鹿しさがとても面白く感じられて、
楽しめた。


アクション物なのに、
なんだか可笑しくて、クスクス笑ってしまう。
一番好きなのは、
“G.I.ジョー”御一行様が、
船で、核保有国の首脳による会議に向かう場面。


その時のイ・ビョンホンの出で立ちってのが、
ポスターのまんまの、白装束で(笑)。
そんな格好で、首脳会議に向かったら、
絶対捕まるって。
やってる事は、まるで子供の戦隊物。


いや、別にビョンホンを馬鹿にしているわけではない。
彼はめっちゃカッコ良かった。
国籍は関係なく、
いい俳優はいい俳優というだけ。
そのクールな表情や、身のこなしに見惚れてしまう。


残念なのは、彼が日本人という設定な事。
あの白装束と刀は、忍者という事なんだよね。
なぜあの役を演じられるの日本人俳優がいないのか。
彼自身は、自分が日本人を演じる事を
どう感じているんだろう。
そして、韓国の国民の反応はどうなんだろう。
アメリカ人にとっては、
日本も、韓国も、どうでもいい事なんだろうけど。


ブルース・ウィリスの自宅も笑える。
キッチンの扉の奥は、全て隠し戸棚になっていて、
そこには大量の武器が隠されている。
そんな物が見つかったら、あんた、
絶対テロリスト認定されるよってくらい(笑)。


アメリカ大統領が、会議の席上で、
核のボタンを押した場面、
あれが現実だったら、そこにいた人は、
どれだけ驚くだろうと想像すると、
不謹慎だけど、ブラックなコントのように見えた。
この大統領は、ザルタンが変装した偽物だけれど、
誰もそんな事には気付いていないわけだから、
各国首脳は、
「血迷ったか!?」ってな顔で、彼を見ていて。
その後の流れは、
もっと馬鹿馬鹿しいんだけど。


冒頭、御一行さまが忍び込むのが、
北朝鮮の国境警備施設。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」でも書いたけど、
また北朝鮮の登場。
やっぱりハリウッドは、新たな敵として、
かの国に狙いを定めたのか?


評価 ★★★☆☆

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「天使の入江」 [映画]

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〔1963年/フランス〕


真面目な銀行員・クロード・マンは、
遊び人の同僚に誘われ、
生まれて初めて、ギャンブルに出掛ける。
最初は気の進まなかったマンだが、
半年分の給料に当たる金を一夜で手にし、
驚き、後ろめたい気持ちにさえなる。


マンは、今度は1人でニースに行ってみようと思い立つ。
父親にその事を告げると、
「ギャンブルをするなら、家を出ていけ」と言われ、
勘当同然で旅立つ。


ニースに着いた彼は、
そこで、1人の女・ジャンヌ・モローと知り合う。
彼女はギャンブル依存症で、
夫に捨てられ、子供にも会わせてもらえない。
それでもギャンブルはやめられない。


2人は、ニースで大勝ちし、
今度はモンテカルロに向かう。
しかし、そこで持ち金を使い果たしてしまい、
マンは、父親に送金を頼むしかなくなってしまう・・・。





ジャンヌ・モローが、
ルーレット依存症の女を、大変な凄みで見せてくれる。


依存症と言っても色々あるけれど、
ギャンブルに依存するとこうなるのかと、
一つの症例を見せられたようだ。


とにかくモローは、
どこにいても頭の中は賭けの事でいっぱいなのが、
傍目にも分かるし、
少しでも金を持つと、カジノに向かわずにはいられない。
帰りの電車代まで使い果たし、
駅で眠る事もあると言う。


マンが、なぜそんなにギャンブルが好きなのかと尋ねた時の、
彼女の答えが振るっている。
「ギャンブルは、富豪と貧困の両方を体験できる」、だそうだよ。
なるほど。


ニースで大金を手にした2人は、
すぐに、車やお洋服を誂えるんだけど、
「そんな事にお金を使うのはやめて!
 今後の生活費の足しにしなよー!」と、
心で叫んでしまった私は、
やっぱり芯から貧乏性ね(笑)。
貧困にはならないかもしれないけど、
富豪にもなれない(笑)。


ただ、ちょっとだけ、
ルーレットをしてみたくなったのも事実。
まぁ、その時は、
使うお金の上限を決めて、
一度に大金を賭けずに、ちょびちょびと。
(そんな時でも貧乏性(笑))
でもきっと、海外で私みたいな鈍臭い女は、
絶対カモられるのは、容易に想像がつく(笑)。
ルーレットのベテランディーラーは、
自在に出す目を決められるって、聞いた事があるし。


評価 ★★★☆☆

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「ハード・ラッシュ」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


かつて裏組織で運び屋をしていたマーク・ウォールバーグだが、
今は足を洗い、
妻・ケイト・ベッキンセイルと子供と、
幸せに暮らしている。


しかしベッキンセイルの弟が、
コカインの密輸に失敗し、
命を狙われる事になる。
ウォールバーグ家族にも、
被害が及びそうになってしまう。


家族を守る為に、
また運び屋をするしかない。
そう決心したウォールバーグは、
パナマから、偽札の密輸を計画する。


昔の仲間を引き入れ、
綿密な計画を立てたはずだったが、
彼は組織からも警察からも、
追われる羽目になってしまう・・・。





平凡な内容。
このタイトルも、この内容も、
少し経てば、
他のアクション物・犯罪物に埋もれて、
繰り返し観たいとは思わない作品であろう(笑)。


裏社会から足を洗った男が、
妻の弟のせいで、
不本意にも、もう一度その世界に戻る、
その辛さは分かるけど、
なんだか結構楽しそうにも見える。


この義理弟ってのが、まだ子供で(笑)。
そんな所で小遣い稼ぎしたらあかんよってくらいの坊や。
この子を更生させなきゃ駄目でしょ、
って気持ちになる。


偽札かぁ。
偽札作りの罪って、結構重いって聞いた事があるんだけど、
どうなんだろう。
こんな、体を張ってまで密輸するメリットがあるのだろうか。


ケイト・ベッキンセイルが、
ある家に、自分と子供の荷物を取りに戻るんだけど、
(既に命を狙われている)
そこで鞄に詰めた物ってのが、
歯ブラシよ、歯ブラシ!
命を狙われてるってのに、しつこいけど、歯ブラシ!
もう勝手にしてほしいわ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「瘋癲老人日記」 [映画]

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〔1962年/日本〕


元ダンサーの若尾文子は、
現在は、川崎敬三の妻として、
義理の両親と同居している。


舅・山村總は、病気で左手が利かず、
寝たり起きたりの生活だが、
若尾の事が大変に気になるらしい。


そんな山村の気持ちを知っている若尾は、
山村の部屋に通じるシャワールームで、
わざわざ、「今、鍵を掛けてないわよ」などと挑発的な事を言う。


山村は不自由な体を這わせるようにして、
シャワールームに入り、
若尾の足に接吻したりするが、
若尾は、シャワーをかけたりして山村を翻弄する。


若尾は山村に何か一つ許す度に、
高価なものをねだる。
首筋にキスさせた代償に、
大きなキャッツアイの指輪を手に入れ、
それを知った山村の妻や娘は驚く。
山村は、若尾にはいくらでも金を出すが、
実の娘には1円の援助もしないのだ。


山村は京都に自分の墓を建てたいと言い出し、
若尾を伴って出掛ける。
彼の夢は、墓石に仏足石を彫る事。
その足型を若尾の足から採りたいと、
彼女の足の裏に朱墨を塗り始める・・・。





谷崎潤一郎原作。


若尾文子さんの、この手の映画は大好きなはずの私だけれど、
これはさすがに、ちょっと受け付け難かった(笑)。


若尾さんと山村總さんの関係が、
もう完全に、女王様と下僕って感じで。
嫁と舅という関係なのに、
若尾さんは敬語を使う気さえ、まるで無し(笑)。


山村さんが、どういう気持ちでこの役を演じているのか、
そればかりが気になって仕方なかった。
谷崎文学を演じているという気持ちなのか、
何だって俺がこんな・・・と、自分を情けなく思っていたのか。


病気の山村さんが、
這うようにして、若尾さんに迫っていくと、
彼女は、「汚らしいわねぇ、お爺ちゃんは」と、
追い払うようで、突き放しもせず、
いい塩梅に、山村さんを転がす。
元が普通のお嬢さんなら、
こんな舅、毛嫌いしそうだけど、
水商売をしていた若尾さんにとっては、
そんな事はお手の物らしい。


そして、欲しいものをどんどん手に入れていく。
なにせ、山村さんちには、相当お金がありそうだ。
家政婦さんが2人に、
山村さん専属の看護師さんまで常駐している。
ただ、山村さんも、
年を取っても、女なら誰でもいいというわけではないようで、
この中年の看護師さんには、食指が動く気配はない(笑)。


このころの医療がどうなっていたのか、
若尾さんは、看護師さんが留守の時は、
山村さんに注射までしてやっている。
観ているこちらにしたら、
だ、大丈夫!?って感じで。


お客さんの殆どは、
中年以上の男性だったけれど、
皆さん、これを観てどう思われるんだろう。
私にはよく分からない(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「愛の嵐の中で」 [映画]

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〔1978年/日本〕


パリでモダンバレエを習う桜田淳子のもとに、
1本の電話が入った。
たった1人の肉親である姉が、
崖から飛び下り自殺したというのだ。


あわてて帰国した桜田は、
姉が妊娠していたことを聞かされ、ショックを受ける。
さらに、姉のアパートに行った桜田は、
ポルシェに乗った侵入者に襲われそうになり、
姉は殺されたのだと確信する。


警察が自殺と断定している以上、
自分で真犯人を探すしかない。
桜田は、姉が5人の男にポルシェを売った事実を突き止め、
1人1人当たってゆく。


しかし、どの男も、
姉を殺したとは思えず、
行き詰まる桜田。
ところが、ある雑誌を何気なくめくった彼女の目に、
1台のポルシェと、そのナンバーが飛び込んできて・・・。





先日、亡くなったサンミュージックの、
相沢秀禎さんの葬儀で、
久しぶりにマスコミの前に現れたという、桜田淳子さん。
(この映画のエンドロールで、
 相沢秀禎さんのお名前が「企画」に載っておられた)。


その容貌に関して、
一部の芸能ニュースでは色々書かれていたけれど、
私は彼女が特別に「変」とは思わなかった。
女優としては太っているかもしれないけれど、
一般の主婦と考えれば、
あれくらいは普通だと思う。
「引退宣言」をしていないのだから、
まだ女優だと言われてしまえばそれまでだけど、
17年も芸能界から離れていたそうだから、
一般人の方が近い気がするんだけど、どうなんでしょ。


宗教云々の事は、
私も拒絶反応が起こってしまうけれど、
あまりに酷い言われ方は、
ちょっと気の毒な気がする。


・・・と、そんな事はどうでもよろしい(笑)。
この映画は、そんな桜田さんが、
おそらく10代の時に主演したサスペンス。


しっかし、よくあるのね、
この手の内容の映画(笑)。
ついこの間も、
自分の足で犯人を探し回る若尾文子さんの映画の事を
書いた気がする。
犯人候補が5人ほどいて、
手帳に書いた名前を消していくところまで同じ(笑)。


アイドル映画を茶化しても仕方ないけど、
やっぱり無理がある(笑)。
うら若き女の子が、
殺人犯を探す様子が、危なっかしくて仕方ない。


桜田さんは、アイドルから女優へ脱皮しようと
模索していたのであろうか。
シャワーシーンや、暴走族に襲われそうになるシーンなども、
果敢にこなしている。


中村敦夫や地井武男と、
あわやキス、というシーンもある(笑)。
(うまくかわして、実際にはしない。事務所NG?)


桜田さんは可愛いけれど、
なんで、こんなに力んだ感じなんだろう。
一生懸命すぎて、こちらが息苦しくなる。
アイドルの頃、よく山口百恵さんと比較されたようだけれど、
今になってDVDを見ると、
どうしても、百恵さんのほうが自然に演技していると
思わざるを得ない。
ものすごく真面目な人だったのだろうなぁ、と、
そんな気がする。


評価 ★★★☆☆

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