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「きっと、うまくいく」 [映画]

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〔2009年/インド〕


インドの名門・ICE工科大学を卒業した、
ランチョー、ファルハーン、ラジューの3人。


10年後の9月5日に、大学の屋上で会おうと決めていた彼らだったが、
ランチョーは現れない。
彼は卒業式に姿を消して以来、
音信不通となっているのだ。


学生時代。
頭の切れるランチョーは、
学長に向かって、答えに詰まるような質問を最初から投げかけ、
学内でも目立つ存在になる。


ランチョーと同部屋になったファルハーンとラジューは、
3人でハチャメチャな学生生活を送る事になる。
学長に目を付けられた3人は、
何かと問題を起こすが、
それでもランチョーの成績の良さは、
他学生より群を抜いている。


ランチョーはあるパーティで美しい女性・ピアと出会う。
しかし、彼女が学長の娘であったため、
また一波乱起こる。


楽しかった学生の思い出を胸に、
ファルハーンとラジューは、
ランチョーの居所を突き止める。
彼が姿を消したのには、大変な理由があったのだ・・・。





素晴らしい!
終わった後、劇場内で大きな拍手が起こった。
私もつられて拍手した。
観客の皆さんの顔を見回すと、
皆さん、ニコニコされていて、
幸せそうだった。
そう、本当にこの映画は、
人を幸せな気持ちにさせてくれる。


インドの大学生の生活が、
実に生き生きと描かれる。
3時間の長い時間に、
沢山のエピソードが詰め込まれていて、
詳しくは書けないけれど、
そのどれもが伏線となり、
全く飽きさせない。


この映画の合言葉は、
タイトル通り、「うまくいく」。
なんていい言葉なんだろう。
失敗しても、辛くても、
呪文のように、「きっと、うまくいく」と唱えれば、
それは力強い励みになる。
これからは私もこの言葉を、
大切に胸にしまっていこう。


大変に頭の良かったランチョーが、
姿を消した理由が途中で分かるのだが、
「なるほど、インドならあり得るかも」と思わせる内容で、
まったく無理がない。


オチも素晴らしい。
笑えるし、胸がスッとするし、
本当に気分が良くなる。


インドでは、最近、
女性に対する悲しいニュースが多く、
絶対行きたくない国ナンバー1といった感じだけれど、
これを観ると、行ってみたくなる。
悪い事をする人一部の人のせいで、
国のイメージが悪くなるのは勿体ない気がする。


ちょっと気になったのが、
自死の場面が2回もあった事。
(噂も入れると3回)
せっかくの楽しい内容なのに、
それはちょっと・・・という思いにさせられる。
憶測だけれど、
インドでは若者の自死が社会問題にでもなっているのだろうか。
急成長するインド。
この映画のような、
優秀な若者が多く出るのは喜ばしい反面、
色々ひずみも生まれているのかもしれない。


あぁ、本当に、
1人でも多くの方々に観てほしいという気持ちになります。


評価 ★★★★★

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